隠しカップリングトーク・アニメ編

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 隠しカップリングトーク第三回。今回はアニメ編です。
 アニメというのは大勢の人の手がかかる分、漫画とかより質が不安定になりがちなんですが、やはり動いて喋るというのは大きいですよね。
 自分は大抵ショタ的アニメ……というか少年向けアニメを好んで見てます。少年向けの少年が活躍するアニメはどんなクールでも必ず一作はあるので。もちろんそれが必ずしも面白いとは限らないんですがね……。
 まあ基本的に雑食なので、どんなジャンルのアニメも面白ければ楽しんで見られますが。
 そんな中自分の中で確立された三つのカップリング。『新世紀エヴァンゲリオン』トウジ×シンジ、『カードキャプターさくら』山崎×小狼、『タイムキーパーズ』リョウ×レンです。

『新世紀エヴァンゲリオン』トウジ×シンジ

 アニメ界を疾風のように通り抜けて嵐を起こし、そしておーいどこへ行くんだ状態で消えて行ったアニメ、エヴァンゲリオン。
 自分は放送当時これに怒涛のようにはまり込んだあげく、ラスト2回ですかされ、さんざん待たされたあげくに一度肩透かしを食わされ、最後にはへヴィなパンチを食らって溜め息をつかされた数多いオタクの一人です。
 何度も何度も期待しては裏切られを繰り返し、今となっては自分がこのアニメを好きなのかどうかもよくわからなくなっていますが、少なくとも自分がTV放送当時エヴァに命をかけていたということは間違いのない事実です。
 そして自分がエヴァの中で最も愛していたのがこのカップリングだということも。
 自分はシンジが好きでした。今となっては(映画の影響で……)好き? と聞かれると『さあ……』としか答えられなくなってるキャラですが、放送当時は間違いなくほとんど愛してました。
 あのひねてて内気で精神的にメチャクチャ脆いくせに人に助けを求めることもできないところが愛しくてしょうがなく、シンジが辛い目に会う度に『誰かシンジを救ってやってくれ!』と思ったものです。
 そして自分がシンジに一番似合うと思っていたのがトウジだったのです。
 なんつっても3話。シンジが使徒を倒してトウジの前で声もなく泣いて、学校に来なくなって。トウジがシンジに電話をかけようかかけまいかとうろうろするあの尋常でなく長い間、自分はひたすら『頼むからシンジに電話をかけてあげてくれ!』と願っておりました。でも最後の最後にはかけるに決まってる、とどこかで安心してたんですよ。
 でもトウジは電話をかけなかった。見事に予想を裏切られ、この二人の行く末をなんとしても見なければ! という気持ちになりましたね。
 しかもトウジの言動の男らしいこと。単純でまっすぐでシンジとは正反対。そんな彼がシンジと友達になって、喋ったりしてるの見て、『ああ……彼ならシンジを幸せにしてくれるかも……』と思ったのですよ。
 それが十七話〜十九話のあの流れ。も〜怖いというかなんというか。十八話ラストのトウジを見て絶叫するシンジを見て、もうなんというかショックで。
 でもトウジが片足を失ったとはいえ生き残ってくれて。シンジの隣で寝ててくれて。シンジがトウジに何らかのアプローチをするかっ!? と自分は超期待したのですが、それっきりトウジは登場せず……。悲しかったなあ。
 二次創作の少なさも悲しかった。エヴァの同人ってほとんどが男性向け(女子のエロということね)で、シンジはあくまで脇役な役回りで。わずかに存在するホモ同人も、加地×シンジとか父×シンジとか。トウジ×シンジのラブラブな本が欲しかった自分としてはおおいにすかされたわけですよ(放送終了してから少しずつサークルさんが見つかって、今では結構持ってますけどね、トウジ×シンジ本)。シンジ受の男性向けショタエロ本も非常に欲しかったんだけど、どこ探してもなかったなぁ……。一冊くらいあってもいいキャラだと思うんだけど。
 漫画版ではトウジ死んじゃうしなあ……漫画版のトウジとシンジ、アニメよりずっと友達として仲良くしてくれたし、生きてさえいれば本当に心を通じ合わせることが出来たかもしれなかったのになあ……。
 とにかく好きで好きで、それこそ全身全霊で打ち込んだキャラ&カップリングだったのですが。なんというか、愛のわりに報われないカップリングだったなあ……と。愛に報酬を求めてしまうあたり自分もまだまだ若かったということかもしれませんがね。
 まあ、いつかどこかの世界で幸せになってください。二人が仲良くしてくれたら自分は今でも幸せです。

『カードキャプターさくら』山崎×小狼

 少女系アニメでホモです。自分は少女漫画が好きなので、少女系の作品をよく見て、もちろん男子×女子のカップリングにも非常にハマるのですが(おじゃ魔女なんかそっちで好きなカップリングがありまくり)、そんな中でも自分がまず目が行くのは少年キャラなので、ホモを好きになることも非常によくあるのです。
 少女系作品の少年って、少年系作品の少年とはまた違った魅力があるんですよね。女子向けに微妙にソフトというか。
 カードキャプターさくらでも小狼を一目見て『好みだ!』と思いました。で、なぜ山崎×小狼かというと……山崎くんの線目と素敵な性格がツボだったせいだと思います。思いきり小狼を騙して手玉に取ってるあたりとか。アニメでのエロい宮崎一成ボイスも好みで。
 なんで原作先に読んでたのにアニメのほうで取り扱うのかというと、声がイイというのもありますが、ストーリー的にアニメのほうがよいと思ったのと、動物園の話で山崎くんが小狼を心配したあまり目を見開いてくれるからです(笑うところ)。
 しかしね。山崎×小狼っつっても、大前提として小狼×さくらの存在は不可欠なんですよ。
 あそこまでさくら好き好きビーム出されたらねえ。キャラ的にそれが魅力のひとつになっちゃってるんですから、小狼を語るならさくらの存在は欠かせません。第一自分も好きですしね、小狼×さくら。
 じゃあ山崎×小狼のカップリングの意義はどこにあるのか、と言うと……ホモである、ということもそうなんですが……。
 この二人の関係はですね。『H付きの友情』なんです。Hはするけど、お互いにお友達なの。
 小狼はさくらが好きだし、山崎くんにも千春ちゃんという恋人がいる。でも山崎くんは小狼を一目見て『好みのタイプだ』と思い、落とそうとするんです。ラブラブな恋人いるのにねぇ、悪い男だよ。
 当然(山崎くんが小狼にモーションかけ始めたのはまだ小狼がさくらへの思いを自覚する前なんですが)ホモなんて信じらんないっ! とか言っちゃいそうな純正純真少年の小狼くんは山崎くんがモーションをかけるたびに過剰反応して拒否しまくります。
 しかし山崎くんは(まだ小学生なのに……)そんなことでめげるような性格はしていません。ちょっとした親切を積み重ねて好感度を上げ、小狼くんが危ない時に庇ったりして警戒しまくっていた小狼くんの親友の位置を勝ち得ます。
 そこからは簡単。騙されやすく流されやすい小狼の性格と好奇心につけこんで、押して押して押しまくって小狼と体の関係を結びます。
 小狼は初めての快楽にもうめろめろになるんですが、それでも普段は山崎くんにはつれない。言うこと冷たいし、そぶりもちっとも甘くないし。でもたま〜に必死に優しくしようとしてみたりするところが可愛くてたまらない山崎くん。そこをさらにおちょくったりもしたりして。
 でも小狼は結局はさくらを好きになるんです。小狼の中では山崎くんと恋人になるとかいう選択肢は(純正少年なので)はじめっから存在していないんですね。
 山崎くんもちょっと寂しく思ったりするんですが、でも笑ってそれを見守ってあげる。恋の相談に乗ってあげたりね。第一山崎くんにも千春ちゃんという結婚を前提にして付き合っている彼女がいるわけですし(なのに小狼に手を出す。はっきり言って自分、山崎くんにその手のモラルはほとんど存在してないと思ってます)。
 そんな感じで友達のいない小狼の唯一の男友達として、山崎くんは小狼と付き合っていくんですが……それと並行して体の関係もかなり後まで続きます。小狼とさくらがエッチするまでね。
 そこまでの手ほどきも山崎くんがしてあげたりするんですが……まあ、小狼はそういうつけこまれるのが似合う騙されキャラで、山崎くんは騙しキャラだということです。

『タイムキーパーズ』リョウ×レン

 告白します。自分、一時期芸能にハマってました。
 それもジャニーズ系です。音楽を自分から聞こうなどと思ったこともない自分がキンキキッズのコンサートに行くくらいハマってました。同人誌もかなり買いました。
 そしてそんな芸能ハマりのきっかけとなったのが、『木曜の怪談』の滝沢秀明なのです。
 この番組覚えてる方いらっしゃるでしょうか? その名の通り木曜の七時からフジテレビで放送してた怪談風連作ドラマで(あくまで風″)その中の『怪奇倶楽部』という作品に滝沢が出てたんです。
 作品としてははっきり言ってくっだらねー作品でしたが、お約束が好きな自分はわりと楽しめたし、滝沢がもーシャレにならんくらいの美少年でした。演技とかはドヘタクソだったけど、とにかく綺麗な顔立ちしてた。
 それで滝沢が好きになり……数年。同じ『木曜の怪談』内で『タイムキーパーズ』という作品が生まれたのです。
 そう、実写なんですよタイムキーパーズって。今まで唯一と言っていい、実写でハマったカップリングです。嫌いな方はゴメンナサイ。
 あらすじは……中学三年受験生の里中廉太郎(通称レン)は受験当日、不審な男に追いまわされます。それを助けてくれた男(リョウ)が言う事には、そいつは未来から自分を狙ってやってきた犯罪者だそう。そして自分たち(リョウの他にもう一人ケイという女の子がいます)はそいつからレンを守るためやってきたタイムパトロールだと。
 それで何やかやあって、結局うまいことリョウ達はその犯罪者を捕らえるのですが(時の牢獄に強制送還)乗ってきたタイムシップが故障してしまったため、リョウ達は元の時代に戻れません。
 それでしかたなく(何故かリョウだけが)レンの家に居候することになり、共同生活を営みながらこの時代にやってきた時間犯罪者達を逮捕していく、という……。
 そんでこのレンが滝沢秀明だったのです。リョウは東幹久。
 ……んもうこの二人、ビジュアル的にも性質的にもめっちゃ自分の好みだったんですよ〜! 『兄貴と少年』というのが好きな自分は怪奇倶楽部の頃から滝沢少年にナイスなにーちゃんができてくれないかと思っていたのですが、幹久のリョウが自分の理想をそのまま形にしたみたいなグッドな兄貴で〜!
 リョウはぶっきらぼうで仕事第一な性格で、人付き合いがあんまりうまくない(控えめな表現)タイプで、レンにも悪気はないのにキツいこと言ってしまったり(そんで後でしまったと落ちこむ)未来人なので現代の常識がわかってなくてすっとんきょうなこと大真面目にやってレンに迷惑かけたりするんですよ。
 もちろんレンも最初はなんだよーとか思うんですが、基本的に親切で世話焼きさんなレンは(リョウの不器用な優しさを敏感に感じ取ったこともあって)なにくれとなくリョウの面倒を見るんです。
 人の心がわからない朴念仁だったリョウは、そんなレンの優しさに触れ、しだいしだいに心を開いていき……事件が起こるたびに、首を突っ込んできたレンをリョウが助けたり逆にリョウがレンに助けられたりをくりかえして、愛を深めていくんですね〜。
 一緒にお風呂入ったり一緒に歯磨きしたり(そのシーンがNG集で出てて非常に仲良さげな滝沢と幹久が見れました)ひとつのバイクでタンデムしたり♪ リョウの偽者の時間犯罪者が出てきてどちらが本物か!? ってなるシーンがあったんですが、そこでレンはリョウの性格ならこう言う! っていうのを考えて偽者を見破り、『よく本物がわかったわね』とケイに聞かれて『そりゃーわかるさ、わかるんだって♪』ってめっちゃ嬉しげに答えてリョウの肩をバンバン叩くんです。これは(ホモ好きとしては……)『この二人はラブラブだ!』と考えても無理のないことでしょう。
 いやホント、どう見てもあれは『一人で生きてきた男が少年の純粋な思いに惹かれ心を開いていく……』というモロ自分好みのお約束的ストーリー展開と考えて支障ないかと思います。無口無愛想無表情だったリョウが、最後の方でレンが高校に合格した時は『おいなにもそこまで……』ってくらいおおはしゃぎして喜んでましたもん。
 ビジュアル的にも驚異的なほど自分好みでした。幹久のベタな男前面は兄貴とするにはぴったしだったし、滝沢もこの役する時は黒髪に染め直して美少年〜って感じでしたし。
 実写でここまで何から何まで自分好みのカップリングは、もはや再びお目にかかることはないでしょう。ショタで実写ってあたりが既に絶望的だもんな。
 この二人結局最後には別れてしまうんですが(リョウが未来に帰る)、『無愛想な兄貴と純粋な少年』というもろツボなカップリングを実写でここまでたっぷり見せてくれて、本当にありがとうフジテレビ! もう満足だよ! って感じでしたね(でも八話で一度番組が打ち切られちゃったんですよ。あの時は切れたね。かなり時間がたってから夕方に九、十話を放送してくれましたが)。
 芸能ジャンルの中でもどマイナーな作品ではありましたが(滝沢って同人界では実はあんま人気ないのよ。でも一冊だけこのカップリングの本持ってるけどね、ふふふ)、唯一の大好き実写カップリングとして、自分的に殿堂入りです、このカップリング。

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