(このトークはかなりサクラ大戦Xのネタバレしてます、注意!)
久々のトーク。今回も新しくやったゲームの話です。
2005年7月7日発売、サクラ大戦X! 今回はこれです。
えー、自分は発売日当初は買うか否か決めかねておりました。ですが買ってやってみるとすんげー面白かったんですわこれがマジに。。
サクラ大戦っつーのは一般的にはギャルゲーに分類されるゲームで、ADV部分でマップを歩き回ったりストーリーを進めたりしつつ信頼度上げてSLG部分でバトるんですが、まずそのADV部分の会話が面白い! ものすごく自然で作った感じがしなくてスムーズに頭に入ってくる。そんでお約束なボケツッコミもしっかり押さえてある! テキスト読んでるだけで楽しいんですよ、だから声が出てる時なんて声優さんの演技もあいまってもー大変っスよ!
SLG部分も楽しい。ゲーム的にもどれだけ効率よく敵を倒せるかとかどれだけイベントを起こしつつ短時間でクリアするかとかやるとかなり楽しいし、なにより演出がうまいんです。これはサクラXのゲーム全体に言えることですが。CGがきれいで動作がカッコよくて、必殺攻撃や合体攻撃は面白い! 戦闘しててストレスがほとんどなく、さくさく楽しく遊べるんですよね〜。
おまけに今回はアニメが多いこと! しかもキャラ絵もCGもすっげー質高い! キャラ立ち絵とほとんど変わらない絵で動いてくれるんですよ〜、出撃前の各隊員のデモなんか演出すっげーよかったなぁ。
ミニゲームは今回ないですが自分もともとサクラのミニゲームがウザくてしょうがない人でしたし。全八話とやや短めですがその分何度も気軽にクリアできますし。
そしてキャラもいい! ヒロインたちも最初雑誌で見た時は「えぇ〜?」って感じでしたが、これがゲーム内で見るといい感じなんですって旦那!
そしてそして、なんと言っても大神から代替わりした主人公、大河新次郎! も〜〜〜自分彼大好きっス。惚れました。大神を超えるほどに。
なんちゅーかねぇ、まず顔が可愛いんですよ、輪郭がきれいに丸くて目もまん丸で表情豊かでね。ゲームの最初ですら十九歳って設定なのに、十六、七歳ぐらいにしか見えません。
そんで性格がこれまた可愛い! 一人称『ぼく』で礼儀正しくてちょっと気弱で(十九歳にもなって)泣き虫で虐げられ体質で、でもいざという時はちゃんと男らしくてカッコいい。そんで立場が弱いくせにいっちょまえに女の子好きなとこがまた。
声はぶっちゃけ最初聞いた時は「………どうよ?」と思いましたけど、聞けないというほどじゃないですし。なにより声優さんの顔を見て、これは舞台を見越してイメージ優先でキャスティングしたんだなーというのが納得できましたので自分としてはいいんじゃないかなと思っております。
そんな可愛い男の子が、周囲にいじられながらも必死に頑張って、体当たりで隊員たちを救っていって、成長して一人前の隊長になっていくっていうストーリーがねぇ……たまらんのですよ。あかほり脚本とは思えん。
それと自分が彼を好きなのは優しいとこ。大神さんも隊員と仲間の女子には優しかったですが、敵には情け容赦なかったですよね。というか、情け容赦ないだけならまだしもそれに相対する自分を『絶対正義』と定義づけているところが自分としてはめちゃくちゃ気に食わなかったのですよ。
別に自分を正義と思うなとまでは言いませんけど、命を奪う仕事をするのなら自分は本当に正しいのか、この敵を殺してしまって本当にいいのか常に自分に問いかける心がほしいもの。大神さんは容赦なく敵を蹂躙しましたが、新次郎はその前に相手を理解しようとするんですよね。なんでそんなことをするんだって問いかけて、自分が本当に正しいのかって悩んで、戦ったあとには相手を理解する優しさがほしいって必死に考えて言うんですよ。そんで最後には信長様をああですからねー。ああこの主人公いいなーって心から思いましたさ。
でも。なぜかこのサクラX、あんまり評判がよくないらしいのです。
なんでだ!? すっげー面白いのに! めちゃくちゃレベル高い作品だと思うのに!
萌えがない? たわけ! 自分はずっと思っていましたが、サクラ大戦シリーズというのはギャルゲーではなくむしろ仲間ゲーなのじゃ! みんなが一丸となって目的を達成しようとする姿を見て燃えるのこそが正しい姿! 1のラストのみんなが一人ずついなくなっていくとこなんて何度見ても泣ける!
そういう意味じゃXはシリーズ中でも最高じゃないかなーと思ったりするのです。星組みんな仲いいし。みんながそれぞれ支えあって試練を乗り越えるというのが、すごくちゃんと描いてあったなと思うのです。
まーキャラがあんまりギャルギャルしくないのは確かですが、自分としては逆にそこがよかったな。みんな男のために作られたわけじゃないキャラって感じがして。
まー、確かに今回のサクラは、男性向けというよりは女性向けなのかもしれないなーとは思いますけれどもね。男性ギャルゲーファン諸氏には女を落とすだけじゃなく、ストーリーや作品にしっかり燃えることも忘れないでほしいものです。
そんなわけで自分は少しでもサクラXが売れるようネットの片隅で主張すべく小説を書くことにいたしました。最初は長編にしようかと思ったんですが、まずは『自分小説、サクラX風味』ではなく『サクラXの小説』を書きたいと思いまして。それにちょっちラブっちいのもちょぼちょぼ書きたいなーとも思ったりしますし。
……さて、それではヒロイン五人についても軽く語っておきましょうか。ラチェットは自分としては副司令というイメージが強いし、まだクリアしてないのでパスの方向で。まー現在クリアしてるのは昴とジェミニだけなんですけどね。
まずジェミニ。可愛いっス! 思ったよりずっと可愛かった。そばかすもほとんど気にならん、っていうかあった方が可愛いような気さえしてきた。
素直で元気で親切でねぇ、メインヒロインなのにでしゃばりじゃないのも高ポイント! 田舎者同士の共感や相憐れむ心で親しくなって、新次郎だけどんどん先に進んでるのにずっとその思いを見せないようにして、言ってもすぐ『ごめん……今、すごく嫌な子だったね』ですもん。いい子ですよこの子はー!
デートもEDも可愛かった。EDのおめかししてきたのにお互い手を繋ぐのもなかなかできずに照れあう中学生カップルな二人はそりゃもう鼻血ものの可愛さでしたとも!
サジータ。いい姉御だよなぁ〜。最初は『厳しいなーこの人』と思ったけど、すぐ心開いてくれたし。そのあとはなにかとリカやみんなの面倒を見てくれる熱い女っぷりをたっぷり見せていただきました。
裁判シーンは面白かったけど、そのあとのサジータの泣きながら微笑むシーンはこっちも泣けた! いいよサジータいいよー。こーいう強気な女のたまに見せる涙ってぐっとくるよなぁ。
リカ。声の齋藤彩夏が現役女子高生だと言うのを知ってビビりました。けっこういろんなとこで働いてる声優さんのように思っていたので。
この子も思ってたよりずっと可愛かった。写真に埋もれながらか細い声で答えるシーンからこちらに泣きながらすがりついてくるまでのシーンはもー泣けまくりましたよ〜! ひたむきでいい子じゃああ!
ダイアナ。声はどうよ? と思っていたのですけどじきに慣れました。しかしどういう演技指導だったんだろう。
デートの誘い方で一番萌えたのは彼女です。どういうわけかもじもじしながら結局はっきりとは言えない態度にうっかりかわえぇぇと萌えてしまいました。断るのにも一番罪悪感が。しかし大きい動物駄目というのは菜食主義者であって自然主義者じゃないんだなと思いますね。
昴。うっかり本命かもしれません。最初雑誌で見た時は一番『えぇぇ?』 と思ったのですが。
第一話のつれない態度の中に感じさせた優しい態度に、『なんかいいかも』と思い全力で追いかけまわしました。実はこの当初のつれない昴さんを必死で少しでもこっちに振り向かせようと頑張ってる時が一番楽しかったかも。
第二話で一緒にハーレムに行って、人情の話してもらったりして、裁判では完璧な証言をしてもらったりして。やっぱこの人面倒見いいんじゃーん! とか思い始めたりしたんですよね。
で、第五話で一山越えて。第六話で女装デートして思いっきり翻弄されて。デートで可愛いところや策士なところを見せられて(あの『鈍感』がムカつくという人がいたが、なにを言うておるのじゃー! あの『鈍感』めっちゃかわえぇやないですか! 昴さんは策士なところがいいんだから!)。
第七話の『ぼくの心の欠片はどうなるんですか!?』はもう……萌えまくりましたよ、この二人大好きだ、と。
男女どっちだかわからなくてもいい。セックスレスでもアンドロギュヌスでもいい。昴さんなら。個人的には昴さんの掌の上でいいように転がされる新次郎が好きかもです。
まーともかく! しばらくはサクラXの小説を、他の小説と並行してちょこちょこ書いていこうと思いますので、なにとぞよろしく。