カップリングトークその3.ジュンペイ×ポリン〜我が最愛の格ゲー

 ひっさびさのカップリングトーク、第三弾はジュンペイ×ポリンです。うーん、これも知っている人の方が少ないでしょうね。はるかに。
 この二人はカプコンから、ゲーセンを経てドリキャスで発売された格闘ゲーム、『超鋼戦紀キカイオー』に出てくる主人公とヒロインです(断言)。
 自分はですねー、このキカイオーというゲームにめちゃくちゃハマりまして。ゲーセンでもやりまくったしほとんどこのゲームのためだけにドリキャスを二万円で買った(その一ヵ月後に製造停止、一万円で売られるようになった)し、もうとにかく大大大好きなのですよこのゲーム。
 どういうゲームかと申しますと、ぶっちゃけスパロボの格ゲー版です。と言うとちょっと語弊があるかな、巨大ロボット同士が3Dでぶつかる対戦格闘ゲーム。
 サイバーボッツやバーチャロンと同じ? いいえ違います。ボッツもチャロンも統一された世界観の中で作り上げられた、言ってみりゃどれも似たようなロボ同士がぶつかりあうのですが、この作品はそこがスパロボチックで面白いところ。
 つまり、マジンガー的デザイン世界観ストーリーのロボットと、ガンダム的世界観ストーリーデザインのロボ同士がぶつかりあう! 本当にスパロボのような、異なる世界観のマッチングが楽しめるゲームなのですよ!
 マジンガーやガンダムだけじゃありません。ゲッターもいるしマクロスもいるし、ウルトラマン+エヴァなんていうのもいればボトムズもいるし、女性型ロボもいれば赤い彗星もいるんですよーv(言っておきますがむろんこれはどれも〜風≠ナすからね。本物が出てくるわけじゃないです。でも、どのロボもパイロットも(パイロットとロボがセットになってます)元ネタを乗り越えるほどのエネルギッシュな活躍を見せてくれるんですよv それぞれにあったタイトルロゴまで作られてるしね〜v) 巨大ロボ関係のお約束パターンはだいたいつまってます。ぎっちりつまったお約束を効果的に見せながら、その中で繰り広げられる熱く豪快で大雑把なバトル! これがキカイオーの面白さだ、と個人的に思ってます。
 他はともかく大雑把じゃまずいんじゃないかって? なにをおっしゃる、その大雑把さが他のテクニカルな格ゲーにはない面白さなんじゃないですかーv
 たとえば全キャラ共通の最強必殺技ファイナルアタック。これはあと体力ゲージ半分減らせば勝ち、という状況で使用可能になるんですが、入り方や名前、エフェクトはさまざまなものの効果は全キャラ共通で『これが入れば勝ち』というものです。ボスキャラだろうがなんだろうが入れば勝ち。そんな理不尽なと思うかもしれませんが、これが快感なんですよねー! 一発外すとその試合中はもう使えなくなるんで、なんとしてでも入れてやる! って燃えるんですよマジに。エフェクトも派手で勝った! って感じがするしーv
 あと機体ごとの差別化の激しさとか。二段ジャンプ三段ジャンプ空中方向転回とかできる機体がいる一方でジャンプできない機体とかあったりするんですよー! でもその差別化が機体ごとのパイロット魂を否が応でも育て、熱いバトルを可能にしてると思うんですよねー。
 それよりなにより自分がすばらしいと思うのは技入力コマンドの簡単さ! 自分格ゲーは大好きなんですが(弱いけどさ)、必殺技コマンドの複雑さにはいつも苦しまされているのです。自分昇竜拳コマンド入れられませんもん。超必のわけわからんコマンドなんか当然不可能、見ただけでギブアップ。
 でもこのゲームは違う。通常技でも必殺技みたいな派手な効果や飛び道具が出てきてくれたりするし、超必だって後ろ→前+攻撃ボタン同時押しみたいな感じで十字キーでもレバーでも出せる簡単操作。最強必殺技のファイナルアタックだってボタン全部押しだけという簡単さ! 自分にも全部の技が思うように出せる、この喜びをわかってくれますか皆さん!
 他にもねーアイテムやらカットインとか台詞回しとかにセンスのいい小技が効いてたりしてねーそれがバキバキと気持ちよく戦ってる時に出てくるとホントにねーv そう戦いが気持ちいいんですよねー、爽快なんです。一瞬の判断が生死を分けるとか厳しい読みあい二択だなんだってうっとうしいセオリー忘れてがっつんがっつん豪快に熱く戦うのが楽しいゲームなんです。
 格ゲーは面白いと思うけど難しい、と感じている方にはぜひともお勧め。もちろんスパロボ好きならさらにお勧め倍率ドン! ……つっても今じゃ手に入れるのはほとんど不可能だと思いますがねー(とほほ)。すんげー面白いゲームだと思ったのに、人気がいまいちなんですよねぇ……キャラもストーリーもゲーム性も、そんじょそこらの格ゲーより上だと思うんだけど。SNKとかよりゃこっちの方がずっと好きだな。……格ゲーファンの方には物足りないかもしれんけどさ……。
 さて、それではそろそろカップリング解説の方に参りましょうか。こっからネタバレ配慮せずにいくんで気をつけてくださいね。
 轟ジュンペイくんは鋼鉄巨神キカイオー(とーぜん主役メカ)のパイロット。亡くなったじっちゃんと父さんの作った巨大ロボ、キカイオーを駆って魔人大帝ゴルディバス(ボスキャラ)と日夜戦っています。
 そうしてどんどん敵を打ち破っていって最後にゴルディを倒すというのが基本のシナリオなんですが、ポリンシナリオではそんなジュンペイくんの家にポリンちゃんがやってきます。
 ポリンちゃんは魔法の国からやってきた八歳の魔法少女。理不尽な魔力でガスタンクやら電車やら銭湯やらを理不尽に合体させて作ったロボ、ボロンを操り、理不尽な性格でもってジュンペイくんの押しかけフィアンセになります(そう、ポリンちゃんはキカイオーにおける理不尽さを一手に引き受ける巨大ロボ魔法少女なのです)。
 当然ながらジュンペイくんはいきなりそんなこと言われても承服できません。大騒ぎのてんやわんやが毎回起こり、ジュンペイくんのGFも回を重ねるごとに周りにいる女の子が増えていくジュンペイくんに『ジュンペイくんのロリコンー!』『色情狂ー!』『好色一代男ー!』などと泣き叫びつつ毎回駆け去ります。
 で、そんな中でお約束としてジュンペイくんとポリンちゃんの心は近づいていくわけです。家出したポリンをジュンペイくんが迎えに行って、『帰るぞ』と言ったりね。
 ですがある日、ゴルディバスが地球に襲来。地球征服宣言を発令。ポリンちゃん(ボロン)に理不尽にキカイオーを壊されてしまったジュンペイくんは立ち向かうことができません。ゴルディバスは勝ち誇って笑い、『よくやった我が娘ポリンよ』と言います。そう、ポリンちゃんはゴルディバスの娘だったのです。
 それでも修理中のキカイオーを動かしてゴルディに立ち向かおうとするジュンペイくんを見て、ポリンちゃんは『ごめんなさい、パパ。ポリンはやっぱり、ジュンペイくんのことがすきなの』と言ってゴルディと戦います。
 ゴルディを倒したポリンちゃんはジュンペイくんに迷惑がかからないようにゴルディを連れて魔法の国に帰ってしまいます。(お約束通りに)急にポリンちゃんがいなくなって胸に穴が開いたような気分になるジュンペイくん。
 そこにポリンちゃんがゴルディを連れて理不尽に登場、『やっぱりジュンペイくんに会いたいから帰ってきちゃったー』とかのたまわれます。
 これまでに登場した女性キャラも出てきて、ジュンペイくんをよそに楽しく盛り上がっているところにジュンペイくんのGFが出てきてまた女性が増えているのを見ると『ジュンペイくんの女殺油地獄ー!』と泣き叫びつつ走り去り、最後にポリンちゃんが『ジュンペイくん、だーいすきv』と言ってシメ、と。ストーリーは分岐するので必ずこうなるとは限りませんが。
 このカプはとにかくポリンちゃんが可愛い! わがままで理不尽な魔法少女ですが彼女の行動理念は全て『ジュンペイくんのため』。ジュンペイくん(と自分)の幸せのためなら世界だって救っちゃう、そーいう健気で一途なところがいいんだなー。
 無茶もしますが、それも本気でジュンペイくんに惚れこんでるがゆえ。まあ素で理不尽な少女なので彼女を放っておいたら果てしなく迷惑な存在であることは確かなのですが。それでもポリンちゃんは可愛い! 八歳でここまで一途に人を想えるなんて、なかなかできることじゃない! ……あと単純にビジュアルがとっても好みで……。
 ジュンペイくんもかわゆい。ビジュアルも好みだし(兜甲士的熱血系の鼻の頭にバンソーコというお約束っぷり。それ+目がくるんとしてたりしてかわゆい)、熱血系の性格もグー。そんで普段ならガンガン戦ってカッコよく勝つはずのジュンペイくんが、女性攻撃にうろたえまくるのが非常によいのですv
 とにかくどちらもかわゆくて、二人がくっつくのを応援したくて仕方ない心持。ジュンペイくん十六歳ポリンちゃん八歳と八歳差だがこのくらいの年の差がなんぼのもんじゃ。二人は絶対将来結婚するものと信じていますよ!
 ……あと、この二人ゲーム中にはちらっとしか出てこないんだけど昔にも出会ってるらしいんだよね……。その時に結婚の約束とか(きっとジュンペイくんから)しちゃってたのだわ! とか妄想が広がります。そこらへん考えるとついつい行間を埋める二次創作を書きたくなってしまうんですが、とっても長くなると思うので書かないでしょうね、きっと(書くんなら他のロボとか絶対出したいですもん!)。

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