舞踏少年裏話そのよん〜その他
これでようやく舞踏少年裏話ラストです。といっても、主要キャラクターは語りつくしちゃったからもう語ることってほとんどないんですけどね。
残りのキャラのことをざっと話していきたいと思います。軽く終わると思うんで、よろしければお付き合いください。
まず、狩谷。
ラスボスであるところの彼ですが、実は彼も滝川のことが好きだったりします。
といっても彼の好き≠ヘ、言ってしまえば傷の舐め合い。要するに初期の滝川のネガな部分、こんな自分はすぐに死んでしまうだろうなと諦めてしまっている滝川が好きなんですね。
なぜならそういう人間は自分と同じ存在だから。劣等感を刺激されずにすむから。自分が無価値な存在だという認識を(それは狩谷が勝手に思いこんだものなんですけどね)、自分だけじゃないんだという言葉によって忘れたふりができるから。
だから滝川が活躍し始めると面白くないわけです。ほのかな共感は敵意に変わり、勝手に裏切られたような気分になって狩谷は滝川を恨みます。小説内でも描写されていたように。
それでも最初のほのかな想いを心の底では忘れられず、でも狩谷はひねくれているのでその想いすら憎しみに変えて、全てを滝川のせいにしてぶつけるわけですね。ゲーム内でもそうですが、はた迷惑な奴です。
瀬戸口。
この人はわりと速水よりですね。滝川のことももちろん好きなんだけど、子供たちの一人として距離をおいて見てる。
その代わりのように速水にはベタベタにくっついてます。それは速水をほっとけないと思ったせいもあるけど、速水には自分に近しいものを感じているというのが大きいんでしょうね。
狂言回しとして非常に書きやすく、役に立ってくれたキャラクターです。ちなみになんで善行との絡みが多いかというと、この二人だと裏事情の説明が実にスムーズにできるからです。自分でもなんでこんなに瀬戸口と善行が絡みやすいのかわからなかったですよ……。
茜&中村。
彼らは滝川の普通の友人役をやってもらいました。中村は方言が書けないせいであんまり出せなかったけど。
でも茜には普通の友人とはいえかなり活躍してもらいました。普通の友達でも友情のために体張ることはあるってことで。なにせこの茜と滝川の関係は『大親友』ですから(電撃ガンパレ小説)。速水との関係も『親友』ですしね。
いい子たちです、ホントに。
善行&若宮。
軍人としての側面を担っていただいたつもりですが、自分は基本的に軍人というのが嫌いなのでゲーム内のレベルの軍人にしました。
善行さんはよく動いてくれたと思います。帰還させることは、タイミングも含めて、わりと初期の段階で決まっていたのですが。
原&森、新井木&田辺、来須&萌。
基本的にこの二人はセット、という三組です(来須と萌はちょい違いますが)。一応、森と新井木、それに萌は滝川にほのかな想いを抱いており(本当にほのかですけどね。『微妙』と『気になる』を行ったり来たりって感じ)、それに自分でも気づいていたり気づいていなかったりという設定です。
そしてその想いに(舞がいるので報われないことはわかっているのですが、報われないなりに)協力するのが相方です。
原&森コンビはは整備主任とその右腕として、新井木&田辺コンビは普通のクラスメイトとして、来須&萌は不思議系として活躍してくれました。
ののみ、加藤、遠坂、岩田、壬生屋、田代、小杉。
舞踏少年ではその他大勢をやってくれていたみなさんです。特に後ろの三人なんてほとんど台詞もありません。
ののみは『希望』として、加藤は狩谷関係兼お喋りなクラスメイトとして、遠坂は幻獣共生派として、岩田は解説役として少しは目立ったかな? という程度です(ラストバトルで竜の力をなんやかや言ってたのは岩田です)。
最後になりましたが、ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました。
何度も言うようですが、舞踏少年を書き終えられたのは、読んでくださったみなさんのおかげです。
そのことに心からの感謝と親愛をこめて、ありがとうを。
ガンパレ次回作はずいぶん先になってしまうと思いますが(状況によっては世に出さずに没にするという可能性もありえますが)気が向いたら、また見に来てくださいませ。
戻る 次へ
TALK topへ