歪んだ薔薇 第2部(12)

 そう。
 夜になってもアパートに三蔵は来なかった。




 次の日。
 また、朝からいい天気だった。日差しが眩しく、土からはもうもうと水蒸気が立ち上って天へと吸い込まれてゆく。
 八戒は日課である花壇の水遣りを済ませると、配給されている紺のエプロンを身につけた。
 昨夜はよく寝れたせいか、気分は爽快だった。いまだに、薔薇色の雲を踏んでいるような心地で現実感がない。足どりも軽く、ふわふわとした空気に包まれて、八戒は朝の点検作業をしていた。今朝は三蔵の姿を見ないのも、幸福感に拍車をかけていた。
 いつもなら、そう、いつもなら、あの絵画から抜け出てきたような美貌の主が、こちらを見つめてくるのと闘わなくてはならなかった。
 見つめてくるその視線は、常に下卑たものを孕んでいた。舐めるような目つきだった。八戒の長いしなやかな指を見るときは、それを口に含んだことを思い出したような表情を浮かべたし、緑の目を見つめるときは、その目が潤んであらぬことを口走ったことを反芻しているようだった。
 艶のある長めの前髪を見るときは、それをわしづかみにして、自分に奉仕させたことを脳裏に描いているに違いない。背後から、八戒の短く綺麗に揃えた襟足を見つめるときは、その地肌に自分の唇を走らせたとき、八戒がどんなふうに慄いたかを連想し、背中を見つめるときは、その背がどんなふうに悦びで震えて反ったかを思い出している様子だった。
 全てがこんな調子だったので、八戒は居たたまれない気持ちだった。
 今朝は、あの紫の視線に視姦される不快さを味わうことなく、気持ちよく過ごせていた。八戒は歌さえ口ずさみたい気分になって、本を両手に抱え館内を回った。開館の時間になり、人が入ってくると、図書館の内部は知的な活気で溢れた。
 八戒は、辞書を片手に大テーブルへ着席する学生達の間を、泳ぐようにして見回りながら、悟浄のことを思い出していた。
(今日のお昼に辞書を持っていくのを忘れないようにしないと)
 八戒はこっそりと呟いた。
 ここの大学出身だった八戒は、まだ授業で使った古文の辞書を持っていた。わりあいコンパクトにまとまっている気に入りの辞書なので、悟浄に貸そうと思ったのだ。
 辞書を仲立ちにして、悟浄と話しをするのも楽しみだった。まだ、学生の悟浄と話しをしていると、めくるめく自由の芳香を嗅がされる心地がした。学生である彼の前には幾つもの選択肢があり、無限の可能性が開けていた。
 大学院を出たら悟浄はどうするのだろうか。大学院を出ても、自分は彼の傍にいても許されるのだろうか。
 そんなことを八戒はぼんやり考えていた。
(あったり前っしょ。なに言ってんの八戒)
 あの大ぶりで性的な魅力に富んだ口が、にやりと歪み、力強い保証の言葉を囁いてくれるのを、ありありと想像できる気がした。昨日まで浸っていた悲愴な気分はどこかへ消えていた。三蔵との関係のことなど、薄れて失念しかけていた。今日の八戒はどうかしていた。

 そう。今日の八戒は全くどうかしていた。
 だからだろう。手にしていた本の中に、閉架の本が紛れ込んでいるのを見つけた。気象学の貴重な古い本だった。いつもなら、そっと整理用の棚へ戻して他の職員に頼むのだが、今日に限って地下へ行く気になった。
 八戒は、受付カウンターの隣にあるドアを開けた。金属製の青いドアの向こうには地下へ降りる階段が続いている。カウンターでは中年の女性職員がひとりで対応をしている以外誰もいなかった。
 八戒は安心して階段を降りた。大して長い階段ではない。せいぜい、二十段ほどの深さだ。階段の底で、薄暗い長方形の空間が口を開けている。
 八戒は誘われるように中へと入った。傍の壁へ手をつき明かりをつける。三十畳くらいの空間いっぱいに、巨大な本棚の固まりがあった。
 金属製の棚と棚の間は、ひとの入る余地はなく閉じられている。昔に流行した移動式の本棚で、棚の側面には図書の整理番号が振られている。
 八戒は手にしていた本の番号を探し出した。
 八戒は、棚についているプラスチック製のボタンを押した。押すとボタンはほんのりと発光し、軋んだ機械音を立てて棚が動いた。本棚はひとつの巨大な生き物のようで、本の壁が左右へ静かに開いてゆく様子は海が割れるようだ。
 八戒は本の海の真ん中にぽっかりと出現した空間へ躰を滑り込ませ、慣れた手つきで本を戻した。八戒にとっては簡単な作業だった。
 だが、
「今日は馬鹿に機嫌がいいじゃねぇか」
 横から突然、声をかけられた。
「三蔵! 」
 八戒は慌てた。会いたくない人物に出くわしてしまった。しかも、こんな人目のない狭い場所で。
 三蔵は、本棚と本棚の間に出来た通路を覗き込み、八戒を見つめていた。
「顔が笑ってんぞ。てめぇ。何かいいことあったのか」
 三蔵はそう言うと、通路へ入ってきた。
「こないで下さい! 」
 八戒は悲鳴に近い声を上げた。
「俺にはこないで欲しいのか」
 三蔵は無造作に八戒との距離を詰めた。
「こないで下さい! ここは職場ですよ」
 職場、と叫んで気がついた。一番最初に犯されたのも、『職場』である図書館でだった。それも閉館後の一階で、八戒は動物のようにこの男に犯されたのだ。いやな既視感が頭の中をよぎる。生唾を飲み込み後ずさった。
「誰になら来て欲しい」
 三蔵の声は嗜虐的な響きを帯びた。追い詰めた獲物をもてあそぶ、猫科の肉食獣を思わせる動きで、ゆっくりと八戒の傍へやってくる。
「さん……」
 三蔵の言葉に、何か不穏なものを感じて、八戒はなおも逃げようと、後ろへ下がった。
「赤い髪のアイツか」
 三蔵は歌うように言った。
「何が 『ここは職場ですよ』 だ。淫乱が」
 クックックッとひとの悪い笑い声が、地下の閉架にこだまする。
「薔薇の花壇でならいいのか。薔薇の花壇のところなら、見られてもいいのか」
 三蔵の声は段々と凄みを帯びてきた。
「……むしろ、俺に見せ付けてぇのか。他の男とのことを」
 三蔵は真顔になった。それは、ぞっとするほど綺麗な顔だった。怒りのために、血の気が引いた顔は、真摯な調子で口元が引き結ばれ、ある種の暗い情熱を帯びた瞳が長い前髪の間からのぞき、射るような視線を送ってくる。
 八戒は気圧されたように、更に後ろに下がった。かかとが、硬いものに当たった。それ以上は下がれなくなった。壁だった。
「……許さねぇぞ」
 次の瞬間。
 八戒は凄まじい勢いで三蔵に羽交い絞めにされた。白く冷たいコンクリートの壁に手首が押さえつけられる。
「三蔵ッ」
 一挙動で、エプロンがめくり上げられ、着ていたシャツの前が引き裂かれた。ボタンが弾けて飛ぶ。
「やめ……」
 しなやかな首筋に鎖骨、綺麗に肉のついた均整のとれた胸、すんなりと細い腰が露わになる。
 慎ましやかな小さい臍がほの暗いアクセントを白い裸体に添え、腹部の古いひきつれた傷跡すら艶めかしい。蛍光灯の明かりの下で服を毟り取られ、さらけ出されて八戒は喚いた。
「よして下さい! どうして……三蔵ッ」
 全身に陵辱の跡が散っていた。八戒は絶望的な気持ちで三蔵の顔へ視線を走らせた。思い詰めたような三蔵の表情には、どこか鬼気迫るものすら感じられた。
 それは無残に誇りを粉々にされた男の顔だったが、八戒はまさかそれが自分のせいだなんてことは夢にも思っていない。
「止めて下さい! 僕は悟浄とは……」
 八戒は言い募ろうとした。我知らず、弁明じみた声音になった。その頬を三蔵が平手で叩いた。
「悟浄とは、なんだ。寝てねぇのか。本当か」
 三蔵の語調には憎しみがあった。
「……毎晩、俺とヤってて……本当は悟浄だったらと思ってんだろうが、違うのか」
 三蔵は、八戒の首に手をかけた。そのまま力をいれた。骨ばった大きな手が喉に深く絡みついてくるのを感じて、八戒は目を見開いた。
 三蔵の嫉妬は、八戒の精神性にまで、そう、八戒が想像しただろう内容にまで及んでいた。三蔵にとっては、八戒との肉体の絆だけが全てだった。
 肉体に押した刻印だけを、三蔵は心のよすがにしていた。例え、八戒の心が手にいれられなくとも、その躰だけでも手にいれたかったのだ。
「違わねぇな」
 三蔵はもう一回笑った。地下に三蔵の乾いた笑い声が響く。悲しい音律をそれは持っていた。自嘲に近かった。
「さん……ぞ」
 八戒は猫に噛み殺されるネズミにでもなった心境だった。首を締められながら、愕然とした面持ちで、笑う目の前の男を見つめた。
「ぐ……」
 三蔵は笑いを収めると、手にかけた八戒の首を締める力を更に強くした。

――――このまま、こうして。
 このまま、全てを終わらせてしまえば。
 そうすれば、何もかも手に入らなくて。
 でも何もかもが手に入るのかもしれない。
 そうしたら、一緒に。

 一瞬、

 深い深い闇の底から、甘美な死の想念が、三蔵の脳裏に走った。
「ひ……」
 八戒の苦しげな声が整った唇から漏れた。我に返った。
 黒髪に隠れた緑の瞳が苦しげな光りを浮かべていた。三蔵は突き飛ばすようにして、八戒から手を放した。
「がはっ……がッ」
 八戒は苦しげにむせ、喉へ手をやって息を吐いた。目に生理的な涙が浮かんでいる。ずるずると壁を背に座り込んだ。
「八戒」
 三蔵は切なげに声をかけた。その黒い艶を含む、髪のひとすじひとすじまで、くちづけようと、身を屈めると、そのまま八戒を抱き締めた。
 しばらく、床にふたりして、黙って身を寄せ合っていた。三蔵からの一方的な抱擁だった。
「謝れ」
 三蔵が呟いた。抱き締めた八戒の躰がぴくりとおののく。
「謝れ、俺をこんな……」
 俺をこんなところにまで、落とした責任をとれ。獣道にまで落とした責任を取れ。奈落の底の底、魂まで縛って逃げられなくした責任を取れ。全部、全部お前のせいだ。
 そんなことを彼は言いたかったのかもしれない。しかし、八戒から返ってきた応えは、冷たかった。
「僕は何もしてません」
 三蔵は優しい色合いの緑の瞳を睨みつけた。殺意さえ滲むような視線だった。とても肉体関係まであるとは思えぬ緊張した空気が場に走った。
 均衡は三蔵の行動で破れた。
 仕置きだ、とばかりに彼は生意気な下僕の足首をつかんだ。
「躰を開け」
 両足首を左右の手でつかみ、広げようとする。
「止めて下さい! 」
「うるせぇ。もう、てめぇの強情な口には期待しねぇ。尻を出せ、今度は下の口に訊いてやる」
「い……ッや……で」
 八戒の腿の間に身を割り入れるようにして、脚を閉じられなくしてから、三蔵は八戒の首筋に舌を走らせた。
「う……ッ……だめ……誰か……来」
 職員なら、誰でも入れる閉架図書室などで、三蔵に犯されそうになっている。八戒は首を振った。
「黙れ。こんな目にあうのがイヤなら、バ河童と会うな」
「は……」
 三蔵の舌は段々と下へ下へと這い下りてきた。八戒が息を弾ませる。慣らされた躰は、三蔵の味を覚えていて、嫌だと思っていても、いいように受け入れてしまう。
「あ……」
 淫らな舌の蠢きに追い立てられ、八戒は仰け反った。床に尻をつき、背を壁にあずけ三蔵の唇に胸の小さな尖りをもてあそばれ続けている。
 ちゅ、ちゅっと恥ずかしい口吸いの音が立った。ぴくんと立ち上がったピンクの乳首が唾液で濡れて光る。
「……! 本当にやめ……ッ……あッ」
 三蔵は、舌で尖ったそれを突付くようにした。たちまち甘い声が漏れる。八戒が仰け反った。艶のある黒髪を揺らし、羽交い絞めにされたまま、腰を揺すった。
「んッ……ん……あッ」
 上気しだした頬、淫蕩な表情が艶めかしい。三蔵は八戒のズボンのジッパーを下げ、下着の中に手をすべりこませた。
「んんッ……ひぃッ」
 八戒が全身をわななかせた。びりびりと電撃に打たれたように全身が硬直した。
「……こんなになってんぞ。ヤラシイな」
「ああ……」
 先走りの液が大量に滲み、下着にシミを作っている。べたべたとした粘性の緩い体液は、三蔵の優雅な指で、亀頭の先端にすりこまれるようにされた。
「あぅッ……あっ」
 がくがくと八戒が痙攣する。激しい快楽だった。
「昨日は抱いてやらなかったからな」
 八戒自身がどんなに三蔵を拒否していても、躰は聞き分けなく、欲しい欲しいとねだっている。
 おぞましい感覚に、八戒は首を横に振った。拒否しても拒否しても、抱かれることに慣れた躰は、三蔵が来るのを待っているのだ。
「う……」
 全身を紅潮させて、躰をひねった。そうしないと、抑えようもなく、声を上げてしまいそうだった。こんな場所で、犯されているのを見つかったら、図書館どころか、この大学にもいられないだろう。
 三蔵は八戒の勃ち上がった屹立を扱き上げた。裏筋の敏感な皺の寄ったところに手を添えて、強く刺激する。
「あ! ああっあっ」
 先端から、更に大量の透明な体液が迸り、三蔵の手を濡らしてゆく。潤滑剤がわりにして、三蔵はなおも丁寧に八戒を扱き上げた。
「ひッ」
 強い快感に、翡翠色の瞳が見開かれる。強すぎる感覚のあまり、目尻に涙が滲んでこぼれ落ちてゆく。
「あっあ……」
 八戒の腰の動きが淫らさを濃くしてゆく。内側を擦り合わせるようにして、欲しい感覚に耐えている。
「欲しいのか。欲しいなら、欲しいって言え」
「う……」
 恨みがましい目つきで、八戒は三蔵を流し見た。
 我慢できぬとでもいうかのように、性急な三蔵の手が、八戒の下肢からズボンを剥ぎ取る。いや、むしりとるというのが正しい表現だった。尻に直接冷たい床の感触が走った。
「さん……」
 いつもなら、三蔵はここで自分の猛りを取り出して、更に八戒を嬲り出すところだった。硬く太いそれで、八戒の顔を叩き、咥えろと命令して下僕をせめたてる。
 しかし、今日の三蔵は違った。
「……! 」
 三蔵が懐から取り出したものを認めて、八戒は驚愕のあまり、目を見開いた。八戒の鼻先で、三蔵はプラスチックの細い板についているスイッチを押すと電源を入れた。耳障りな震動音が響く。
「さ、さんぞ……」
「黙ってろ」
 三蔵は、八戒の涙を流している先端を指で突付き、体液を掬うと、そのおぞましい物体になすりつけだした。
 毒々しいピンク色をした、シリコン製の細長い円錐形の物体、淫猥な感じのする突起がごてごてとついている。
 遠隔操作型のローターだった。
 通常の男性器よりは小さい。
 しかし、激しく卑猥な動きで蠢くそれが、突きつけられた。
「挿れてやる。遠慮するな」
 三蔵の声は酷薄な響きがあった。泣き喚いても許してもらえそうになかった。
「さん……! 」
 いつものように、躰を開かされ、奥いっぱいに三蔵の硬いモノで突かれると思い込んでいた八戒は、身を震わせた。
 確かにこれは罰に違いなかった。八戒は出来の良くない下僕だった。躾られるべき、毛並みの悪い犬だった。
「……あ! 」
 八戒は悲鳴を抑えるのに、苦労した。暴れ回るローターが、強引に蕾をこじあけ、内部に入ってきたのだ。震動音は、八戒の中に入ると、ほとんど気にならないほどになった。
 しかし、飲み込まされた八戒自身は地獄だった。快楽なのか、もうなんなのか分からなくなった汗を流し、食い入るような目つきで三蔵に縋る。
「お願い……しま……さ……ぞ! ……抜い……てくださ」
 回らぬ舌で、縋った。
 粘膜を醜い機械で掻き混ぜられる。卑猥な震動で腰奥が疼き、蕩けそうだった。
「あ……ああっ」
 甘い悲鳴が唇をついて出る。
「抜いてぇ……ッ」
 甘い媚びる口調が我知らず混じり始める。それほど機械の効果は絶大だった。
 しかし、三蔵はまるで冷酷な処刑人のような口調で言った。
「そのまま、終業までそうしてろ」
 クックックッと、底意地の悪い笑い声が酷薄な唇から漏れた。
「ちゃんと今日の業務終了まで抜かないで我慢できたら、たっぷり抱いてやる。悟浄にも俺とのことは内緒にしておいてやる」
 三蔵は愉しげな色を目に浮かべると、惑乱する感覚に耐えている八戒の顔を覗き込んだ。
「我慢できずに自分で抜いたら、そんときは悟浄にてめぇのイヤラシイ写真を全部プレゼントしてやる。喜べ」
「貴方って……人は! 」
 八戒は唇を噛み締めた。蕩けるような快美感が腰を蕩かしていて、もうどうにもならなかった。
「最低です。貴方は本当に最低で……」
 呪いの言葉を呟く八戒の髪を鬼畜にも三蔵わしづかみにした。顔を上へ向けさせ、唾を吐いた。透明な液体は八戒の唇の上へ滴った。
「舐めろ」
 八戒が涙の滲んだ瞳で睨んでくる。それを冷然と見下ろしながら、三蔵はサディスティックに言った。
「なんだ。これくらいじゃ面白くねぇのか。わかったオプションをつけてやる」
 そう言い捨てると、細い紐を取り出した。
「さんぞ……! 」
 八戒は悲鳴を上げた。今度こそ冗談じゃなかった。しかし、快楽の奴隷になった躰は思うように力が入らず、抵抗らしい抵抗はできなかった。瞬く間に、屹立の根元を紐で縛られる。
「あんまり勃たせると、痛てぇぞ気をつけろ」
 三蔵は愉快そうに笑った。
「ねだる言葉の文句でも、終業までに考えとくんだな」
 そう言って、起ち上がった。床についていたズボンの膝を手で払う。
「てめぇは俺だけの下僕だ。そこの辺、きっちりわきまえとけ」
 三蔵は酷薄な表情で言い捨てると、八戒を置いて閉架から立ち去った。



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