自分のホモゲー遍歴

 注意。このページには男同士の恋愛についての話が含まれています。
 なのでこのページについての話は掲示板に書きこまず、拍手かメールでお願いいたします。当サイトでは基本的に男×男話はあからさまにしない方針でやっておりますので。

 自分は別にホモゲーには必ず手を出すというほどホモゲー好きではありませんが、基本的にホモゲーは好きで、何個もやってます。
 ……ですが、どちらかというとギャルエロゲー内のホモキャラに手を出すことのほうが多い気がするのは微妙なところ。
 最近はちょっと大きなパソソフト専門店に行けば専門のホモゲーの1つや2つ置いてますが、自分がパソコンを使い始めた頃はホモゲーというジャンルそのものがなく、必死にギャルゲーの中からホモを探し出してやったもんです。
 今では同人でも商業でもホモゲーの花盛り。選べるほど種類が増えてきたのは本当に嬉しいことですね。
 まあ、むろんメジャーになったらメジャーになったでいろいろと問題が出てきたりもするのですが……それはともかく、自分のやったことのあるホモゲーを一口感想と共に時系列順に記していきたいと思います。
 このトークは自分が新しくホモゲーを遊ぶごとに増えていきますので、気が向いた時にでも見に来て下さいませ。
 ちなみにここでは、Hまでできるか、できなくとも明らかに製作者側がホモゲーとして作っているものをホモゲーと認定しております。
 ギャルゲー。後輩の少年が落とせます。
 天文部の合宿の三日間の物語で、話としては見るべきものがあるわけでもないのですが、男を落とせる! Hができる! というそれだけで自分はかなり燃えました(初めてだったから……)。
 まだこの手のゲームに慣れていなかったので、最初はかなり苦戦しました。別に難しい選択肢があるわけでもないのですが。
 女性の声優さんでしたが、絵も可愛かったし、喘ぎ声とかけっこう燃えました。初めてということで点が甘くなってるのかもしれないけど、Hシーンは結構よかったと思います。
 とにかく風呂! それとアスレチックは全力で! 男らしい態度を忘れなければ、最後の日にお風呂Hが待ってるぞ!
 ギャルゲー。親友とペンションのバイト(年下)が落とせます。
 実はこれは親友を落とすのが女子も入れた全キャラ中一番楽というゲームで(一緒に旅行に来た女友達は二人でできてる)たった4回の選択肢でEDにいけてしまうのです(親友は最初から主人公が好きだから)。
 ですがバイトがなかなか難関で……最初はこっちのこと嫌ってるから当然と言えばそうなんですが。最初の選択肢で無視する方が正解なんて気付かねえよ……。
 ちなみに親友とバイトでは主人公のキャラが全然違います。親友では甘甘ラブラブ、バイトでは鬼畜。
 親友との時は俺を一人にするなと泣き俺の初めても貰ってくれるかとリバ的発言までかました主人公が、バイトの時は顔に吐かれた唾を舐めて飲みこむ持ってきたお盆を持たせたまま下でHラストも縛るわ口に突っ込むわもう大活躍。
 まあなんのかんの言いつつ鬼畜に攻めつつもかなりやばい状況にいるバイトくんを助けてあげてラブラブなんですけどね。
 ちなみにこれはもう発売元がつぶれている上にプレイするのに修正パッチが必要なのでプレイは絶望的でしょう。あと、バイトの声は石○彰、親友の声は○崎一成としか思えません。
 ゲイ向けゲーム。でも、ほとんど健全。
 卒業までの一ヶ月でいかに6人のターゲットとラブラブになれるかというゲームなんですが、これが……セーブができない上にキャラの出現場所がランダムなのでセーブの鬼&ランダム嫌いな自分にはかなり辛いプレイになりました。
 一応4人クリアしましたが、残りは好みじゃなかったのでもういいやーと。もともと当時は数少なかったホモゲーというだけでやってたゲームですしね。Hないし。セリフもイイ! ってほどじゃないし。
 ゲイ向けゲーム。でも絵柄はわりと女性向かも。
 ……くじけました。これは三人のキャラを立派な性奴隷に調教するというゲームなんですが(純真系少年&生意気系少年&助手の青年。追加料金を払うことで追加キャラがプレイできる)ちっとも思うようにパラメータが伸びてくれないので、1つもイベントを見ることなく諦めました……。
 自分は育てゲー大好きなんですが、思い通りにパラメータが伸びてくれないのってめちゃめちゃストレスたまるんですよ。特に原因がわからないと。
 攻略法ご存知の方、どうかお教え下さいませ(メールで)。
 おそらくホモゲーをやる人ならほとんどが知っている、初の完全商業ホモゲーです。
 自分も初めてこれを店頭で見た時にはびびりましたが、即買いしました。おおおついに完全なホモゲーが……! って感じで。
 CGはコンプしましたし、かなり楽しませてもらいましたが、ど〜も絵とか語り口とかストーリーに絶対買い! という魅力を感じられず、続編を買うのはやめました。いや、他のことに金使ってたってのもあるけど。
 水都シナリオはなかなか強烈でしたが、自分的には広夢シナリオが一番好きですね。可愛いから。いつまでも二人でラブラブしててくれ。
 個人的に学との絡みがなかったことと、水都兄ちゃんバージョンとの絡みがなかったことが残念でした。
 ゲイ向けゲーム。絵柄ストーリーHシーン全てまごうかたなきゲイ向けです。
 システムとしてはオーソドックスで、キャラを追いまわして好感度上げてイベント起こして落とす、という感じ。
 CG、特にイベント絵に画面から匂ってきそうなほど体育会系ゲイの香りがするのが特徴です。主人公の部活がラグビー部っていうのもモロって感じ。Hシーンもかなり素敵に濃く、楽しませていただきました(笑うところ)。
 自分的には先輩とのシナリオが一番好きですかね。
 知る人ぞ知る同人ホモゲー。
 同級生タイプのフラグ立てゲームで、一人のキャラを追いかけているだけではEDに行けないのが大きな特徴です。各キャラと絡み合うキャラにも会ってフラグを立て、決まったところまでイベントを進めなければ狙っているキャラにイベントが起きなかったりするのです。
 つまり、このゲームって一人のキャラに操を立てるっていうのは不可能なんですね。システム的に。絶対元彼(受)とのHは入るし。
 その傾向は高校教師真EDで極まります。受け持っていた生徒以外の全キャラで主人公山科を争うという、山科ハーレム状態。
 しかも節操のないことにそのほぼ全てのキャラと体の関係も含めて同時進行してるらしいんですよ。おいおいでしょ? まあそれが許されるだけの魅力のあるキャラなんですがね、山科は。
 ……にしても精力絶倫すぎ。ゲーム中でもスケジュール立てによっては1日に3人とヤってその後もバリバリ行動、ということにもなりますし。真EDでは合計8人のキャラとヤりまくってるわけですから、並みの人間にできることじゃありません。早死にしないか心配です。しかしそれで全員に一応納得させてる辺りがすごい……。
 ちなみにこのゲームにはいくつもの謎がちりばめられており、その謎を解かないと落とせないキャラも何人かいます。遅かれ早かれ、山科は世界をも動かす謎の組織と体一つで渡り合うことになるのです。主に男のために(笑うところ)。
 難易度といい値段といい、作りこまれたシナリオといい、なまなかな商業ホモゲーよりはるかにお得で面白いといっていいでしょう。
 ギャルゲー。カイという名の犬耳獣人少年が落とせます。
 RPGなんですが、質はご想像の通りです。
 実は自分がこのゲームを買ったのは、PUERISSIMOさんの記事でカイの声が○っぺーちゃんだという話を聞いたからなんですね。○っぺーちゃん大スキーな自分としては、○っぺーちゃんの声の男をヤれるというならやらずばなるまい! と思ったんですよ。
 買ってみると……んー……いまいち確信が持てませんでした。○っぺーちゃんのような気もするし、違う気もする……。
 まあ買ったからにはHシーンまでしっかり楽しませていただきましたが。少年同士って感じで、自分的にはわりと好みでしたよ。CG少ないけどな!
 『電脳卸問屋』さまのフリーソフトです。サウンドノベル。Hはありませんが、ホモゲーです。
 はっきり言いましょう。面白いです。
 もちろん好みによるんですが、ストーリーの流れに矛盾がなくて音の使い方もしっかりしててセーブ&ロードも快適でシステム的にはなんの問題もないんです。その快適なシステムの中で、読みやすい文章でちょっぴり切ないでもラブラブな少女漫画チックなストーリーが展開されていくわけですよ。
 話の流れとしては、主人公受の学園もの。方々から求愛されるモテモテ主人公が、選んだ男とラブラブになるまでのお話です(もちろん、好感度を上げておかなきゃなれないんですよ)。
 休日デートに温泉旅行、そんな日々を過ごしているうちに二人の心は近づいたり離れたり。好きだと言いたい、でも言えない、相手の気持ちが分からない、自分のこの気持ちはなんなの? という黄金パターンが展開されていくんですね〜。
 相手は同級生幼馴染の先輩後輩先生とよりどりみどり。先生がかなり贔屓されてますが。
 可愛い系の受が好きな人はまず楽しめるはず。おまけにタダ。興味を持った人はすぐ『電脳卸問屋』で検索だ!
 上と同じく『電脳卸問屋』さまのフリーサウンドノベル。同じくHは明確には記述されてません。
 自分はこのゲーム、思いっきりハマりました。
 セーブ&ロードが快適でやりなおしがほとんど苦にならない上に、ストーリーがめっちゃ面白いんですよ〜!
 主人公の優人は内気で警戒心が強く、内罰的な少年。そんな彼が過去に失われた記憶を求めて海辺の街へやってくるところから物語は始まります。
 基本的に彼は記憶喪失(過去の一部の記憶がない)なので、失われた記憶を求めて行動するんですが、特に当てもないのでどんな行動してもオッケーなんです。
 従兄弟と遊ぶも偶然会った役者に醤油を貸すも近くの高校の先生と語り合うも怪しい親父と冒険するも自らの記憶を求めてさまようもなにやってもよし(ゲームだから……)。
 そして目的は当然出てきたキャラとラブラブになること……なんですが……。
 はっきり言って、これ、結構難易度高いです。闇雲にやって目当てのキャラとラブラブになれる確率は非常に低いと言っていいでしょう。っつか結局何にもなしEDに行くのが普通だと思う。
 選択肢が多くてどちらか迷う選択肢も多いし引っ掛け選択肢もあるもんだから、とにかくいろんな選択肢を選びつつ物語に変化がないか固唾を飲んで見守ることになります。セーブ&ロードを駆使しつつ。
 このセーブ&ロードを駆使すればなんとかクリアできる、っていう難易度が非常に心地いいんだなあ。まあ偶然自分のレベルに合ってただけかもしれませんが。
 もちろん文章は読みやすいしストーリーはメロウだし。主人公がかなり内気なんでその心をなんとか開かせようと選択肢を選ぶのがなかなか楽しく。
 それにこのゲームには失われた記憶という大きな謎があるのでそれを解くために四苦八苦するのがまた楽しいんですよ〜♪ やり応えあります!
 ちなみに自分のお勧めキャラは従兄弟の徹。明るくて元気ででもそれだけじゃ終わってないいいキャラですぞ!
 これも『電脳卸問屋』さまのフリーサウンドノベル。これもHなし(キスまで)。
 実は自分的にはこの作品は電脳卸問屋さまの他の二作品と比べるとランクが落ちます。なんかパターンにハマってて面白くないような気がしちゃう。
 でもやっぱり文章は読みやすいし、システムは快適だし、やってみる価値は充分にアリだと思います。
 これも主人公受ゲーム。どのシナリオを選んでも三角関係ができてしまうのが特徴。
 そして攻略キャラは皆癖のある連中ばかりです。すぐ手が出るやたら偉そうな幼馴染、いつも穏やかだけど実は一番怖そうなもう一人の幼馴染、あからさまにエセ爽やかな後輩、一見常識人だけど告白もしないでちゅーかます先輩、別に何の関係もないのにやたら近づいてくる教師、そして隠しキャラ。
 これを見て興味を持った人はすぐ検索だ! 『電脳卸問屋』ですぐ出てくるぞ!
 PUERISSIMOさんのところの掲示板で話題になってて、絵が好みだったのでなんとなく興味を持ったところに某イベントのせいで猛烈にホモゲー購買欲が刺激されて買いました。18禁ホモゲー。
 超お勧め! というわけではないのですが、それなりにきちんと作ってある手堅いゲームです。フルボイスでCGもなかなか美麗(特に立ち絵が好みでした)。
 システムは選択肢選択系のアドベンチャー。それなりにシナリオ分岐します。ちょっと話の流れに矛盾があるところはあるけどね。
 ファンタジー系の世界で冒険できるホモゲーというのもポイント高かったし、値段も手頃だったし。値段分はきっちり楽しませてもらったと言っていいのではないでしょうか。
 ちなみに自分の好きキャラは主人公のマイト。茶髪の元気系小柄少年なんてもろ自分の好みなんですもんっ! 顔可愛いし!
 それでお勧めのお相手はロレンス。あの堅物っぷりと渋い声にやられて。マイトが素直にロレンスを慕ってるので、そういう点でもポイント高かったし。Hシーンに挿入がないのは非常に不満ですがな! ……妄想しよう……。
 そういう意味で嬉しかったのはセルゲイ国王陛下。CGは少ないもののシチュエーションとキャラの顔、Hシーンはもろ自分好み。年の差も素敵で、キスされたときは予想外でしたが結果的にロレンスと並ぶほどのお勧め攻キャラになりました。
 だからEDはかなり寂しいものがありましたね。国王とその側近としてラブラブしててほしかった……。
 あとなんか笑えたのが声優さんが偽名使ってる人が多いこと。そんなに恥ずかしいのかしら……名前売る必要ない人たちだけなんだろうけど……。
 ホモゲー。同人なのか商業なのかいまいちはっきりしないんですが。
 まず、値段のわりにはCGの質に問題がありすぎな気がします。立ち絵の目パチもなんか妙。色の塗りかたもどうかなあって感じ。
 システムも、オートセーブっていうのはひどすぎる気がします。もう一度見たいイベントとかあったら最初からやりなおさなきゃならないってことじゃないですか。そうでなくとも最後の方でキーアイテムを手に入れられる場所がなんのヒントもないのにチャンスは一回限りっていうのはむごすぎ。自分は強制終了を駆使してようやくゲットしました。
 シナリオも……悪いとは言いませんけど、いや話自体はむしろ好みな部類なんですけど、あれでどうしてミズキ以外のキャラを落とせるんですか?
 生き別れの弟を探してわざわざ大阪からやってきておきながら、他のキャラと仲良くしてるっていうのどう考えてもおかしいと思うんですけど。だから自分はミズキ以外のクリアはできませんでした。
 Hシーンは好みではありませんでしたが、小学生同士の絡みという珍しいものを見せてくださったのはありがたく存じます。ショタコンとしては。ダイチが攻というのは事前に同人誌を読んでいた自分としてはやや以外な気がしましたが……。
 しかし……一人しかクリアできなかったし、高くついた買い物だったなぁと。初回特典につられて注文しちゃったんですけどね(馬鹿)。
 紛うことなきホモゲ。つかこの頃になるとホモゲよりギャルゲ内に男キャラとのエッチがあるって方が珍しくなってきますね。
 その筋では超有名なので(古いけどさ。わしがやった頃はまだファンサイトがあるくらいの作品だったの)もはや説明はいらないと思いますが……要はホモの二十五歳緑川声ノンバンク系金融会社社長になって、目をつけた男どもにあの手この手で借金背負わせてお買い上げしよう! ってゲームなんですが。自分は行きつけのサイトでその存在を知り、興味を持って、同人誌を買ってそれが面白かったので買ってみるという外道な真似をしました。
 確かに有名になるだけのことはある作品です。ゲーム性が低いとある方はおっしゃっていましたが自分エロゲは難易度が低くあった方が嬉しいですし。エロが目的なわけですから(まぁエロを目的としないホモゲもやりますがね)。とんでもねーアレな方法で(虚無僧とかシャコ貝とか大人のおもちゃとか)借金を背負わせる社長と秘書のコンビのある意味バカ度は相当ですし、普通にやってて面白くてエロが目的な人には(自分は当時そうでした)かなりのハードエロを見せてくれるしで(なにせお買い上げして肉奴隷ですから基本)、お買い得なゲームだと思います。
 どのキャラについても攻受が台詞選択次第で変えられるのも攻受にこだわりのある方には嬉しいところ(自分ホモゲで絶対この攻受じゃなきゃダメ! っていうのあんまりないので地味に嬉しい、ぐらいでしたが)。さすがは老舗の底力……って今はもうこのブランドないらしいけど。だから今では中古になるでしょうねー。
 でねー、これの醍醐味はやはりエロよりもメロウなストーリーだと思うわけですよ。キャラがどいつも立ってるし。やってるうちに鬼畜な商売しに来た魚屋とか米屋とかも食っちゃう外道ホモである社長が可愛くなってきたり。攻略対象との心の交流にキュンとしたり。
 なのでまずは攻略対象それぞれに一億借金背負わせてお買い上げし、エロを堪能したあとで(買ってから一定の時間が必要な調教途中イベントとか複数人お買い上げした時のおまけの壊れちゃう攻略対象とかもチェックが必要ですね)、心を込めて二億以上借金を背負わせハッピーラブラブエンドを迎えさせてあげるのがセオリーかと。秘書は最後に回すと話がきれいかな。
 でぇ。自分が好きなのは清水新くんです。まだ少年期を脱していないバイトで生計を立て大学を目指す親に捨てられた健気なツナギ少年っ! しかも声が自分的神声優の一人阪口大助! んもう舐めるように楽しみましたよ〜。
 CDドラマまで買っちゃった〜。新と山口さん(年上の子持ちやもめ)はハッピーエンディング後のシナリオでねー、どっちも幸せな日常がたっぷり描かれていて幸せになれるんですよ〜。新は受験が終わった直後から始まるんだけど、社長に金銭面の面倒見られて大切に大切にされつつ社長の有り余る性欲を照れながら受け止めつつおさんどんしてお互いに大切だと再確認して親関係のわだかまりに決着をつけて合格する、というもーこれでもかというほどのラブラブストーリーでねー……。
 つか阪口さんが喘ぎ声うますぎるんだよ! BLのキャラやった経験ほとんどないってマジかよ! 最初の裸エプロンから咥えられちゃうところの「もぉ……っ、出ちゃう、からぁ……ねぇっ」は揺れる皿の音の演出も相まって神だった。
 まー値段分は確実に楽しみました。楽しかったです。
『アナタ総攻メ』が売り文句の、有能ニートなんでも屋店長になって自分より逞しいマッチョな店員どもをどんどこ食っちまおうという作品です。
 これ作画がずっと好きだったゲイイラストレーター(ゲイ向けイラストを描くイラストレーターさんって意味ですよ、言っておきますが)さんで、それだけでも嬉しかったんですが、内容も女性向けにソフトではあるんですがゲイの香りが漂ってるいうか……。攻略対象全員マッチョという設定だけでもちょっとそーいう雰囲気はありますが、これ基本ストーリーじゃなくてエロを楽しむ作品だと思うので。
 主人公の仕事はとにかく店員たちを金の稼げる仕事に派遣し、それをのぞくというストーカーまがいの代物で(おさんどんとか会計とかはしますけどね、プレイヤーはしなくていいし)、イベントらしいイベントは一日二回の必ず会話できるとは限らない会話イベント以外は(それをちゃんとクリアしないとイベント進まないんですが)仕事の中に時々あるエロい仕事(この仕事にはどの店員を派遣しなきゃダメとかあるんですが)ぐらいしかないので、ストーキングストーキングセクハラセクハラ、みたいな感じなんですよ。
 イベントも優しく接すればラブラブな方向に行けますが、ちょっと台詞を選べば店員をびしばし調教できるのです。最終的には全裸で買い物行かせたり調教の様子をネットで公開したり胸の焼印にさらに上から焼印つけたりできる。
 で、全員食っちゃうことも当然できるわけで、優しく食えばまだソフトに全員仲良く店長ハーレム、って感じなんですが、ハードに食えば店員全員肉奴隷、家の中は基本全裸で調教、で、肉奴隷のお仕事をして店長のために金を稼がせる、という話になります。いや、なかなか見事なエロでした。
 あとこれで画期的だと思ったのは、ラブラブエロの最初の方にプレイヤー参加エロ……というか、愛撫する場所が選べて、うまく感じるところを選んでやらないと勃たなかったり脱がなかったりするんですよ。自分的にはそーいう手探り試行錯誤苦手で、しかもエロの前にそれというのはイラつくので嬉しくなかったんですが、『アナタ総攻メ』なのは確かなので、可愛いマッチョどもをこの手で喘がせたいという方は買いだと思います。どのくらいいるんだろ、そーいう方。
 これもその筋ではけっこうメジャーだと思います。続編(っつかキャラもブランドも別だから……縁がある作品? 脚本と作画が同じ人で内容もリンク)も出たくらいだし。
 最初はネットゲーで知り合った幼稚園時代の友達と修業旅行(修学旅行の古い言い方らしい)先で出会うという約束をしたところから始まるわけですが、修業旅行なわけでクラスメイトとみんなで京都に行くわけですよ。で、ですね、修業旅行だから班行動なわけで、同じ班の気に入らない奴とか親友とかちょっとまだよくわからないでも親切な奴とかと新幹線、バス、旅館と一緒に行動して高校生男子らしい会話を繰り広げられるわけですよ。
 そして待ち合わせ場所にこなかった友達。謎のメール。起こる事件。走る衝撃、恐怖と困惑。でも同じ班の奴らはそんな主人公を放っておかず、一緒に悩んだり考えたりして一緒に事件に取り組んでくれる。
 そして先生も巻き込んで、事件の謎を解こうとみんなで協力して頑張るわけですよ、男子高校生っぽく、素直になるのは照れくさい、でも心の底には確かに絆がある的な会話を交わしながら!
 なので青春友情仲間ものが大好きな自分としてはもー本当に楽しかった。男子高校生の会話をのぞいてるようで本当にどのキャラも可愛くてねぇ……そしてそういう普通の男子高校生たちが非常事態に対して持てる力を振り絞って頑張る、というのがもう。この作品も攻受が選べます。今回は違った方向からカプが見れてけっこう嬉しかった。主人公受だと事後の会話がないんだけどさ。
 ちなみに自分の一押しカプは滝×南部。同級生親友ものが大好きな自分はこの二人の会話楽しくてたまらなかった。フツーの親友関係がちょっとずつ恋に変わっていく様子がねぇ、もうっ! エロの時どっちが突っ込むか争うのとかもうこーいうのが見たかった! というのをしっかり押さえててくれて、もうドツボでした。
 他のカプも楽しかったけどね。春木先生カコイー。千家以外はコンプ。だってあそこで一人で行動なんて個人的にやなんだもん……あそこまで言ってくれてる仲間たちの言葉に応えたいって思うんだもん、もんもん。
 電脳十字軍というサークルさんの同人ホモゲー。内気で気弱な王子さまを、専属の家庭教師になって一ヶ月後の舞踏会に向けて教育していく育成ゲーム。
 ただその育成≠ノは夜の教育がデフォで組み込まれているので、昼には立派な王子さまになるための教育を行いつつ、夜にはえっちな男の子になるべく体中を開発していくことになります(笑)。
 夜の教育を頑張りすぎると、昼真面目に勉強する体力が足らずダメっ子ちゃんになってしまいますが、ゲーム期間は一ヶ月なんですぐ終わるため、一回プレイすれば要領はつかめるでしょう。パラメータによってEDが分岐し、王子のキャラクターもEDのプレイ内容も変わります(笑)。
 自分はお手軽に男の子を育てるプリメ風ゲームができる、と楽しんでやってましたが、基本絵も音楽も専門じゃない人が頑張って一人で作ったゲームなので、けっこう手作り感あふれてます。絵も一般的な絵師さんレベルのを期待する方が間違ってる感じ。
 アイデアとしてはおいしいし、自分的には絵も可愛げがあると思えたので問題なかったですけどね。そもそもこれ、同人ゲームで超安いですし。
 上のゲームと同じく、電脳十字軍というサークルさんの同人ホモゲー。1900年代初頭、アメリカ――っぽい舞台で、協会のエクソシスト・ブラザーアリマが聖銃を操って死のホテルに巣食う悪霊を退治するという、ちょいホラー? オカルト? っぽい舞台装置でのRPG。ただ雰囲気基本明るいので、ホラーゲーって感じはしないです。
 この作品、内容自体はRPGツクールで作ったんだなということがよくわかる手作り感あふれるRPGなのですが(絵も音楽も上同様専門じゃない人が頑張って作ったって感じだし)、『戦闘に負けたら即凌辱』という非常にエロに優しい仕様がおいしいゲームです。
 最弱のザコキャラからボスキャラ、隠しボスに至るまで、負けたら即凌辱エロシーン。なにせ相手は全部モンスターなんで、ちゃんと人っぽい相手に凌辱される機会すら一回しかないという辺り徹底してます。クリアすればちゃんとご褒美エッチはありますけどね。
 ゲームとしての難易度はお遊びレベルですが、アルバムモードを解放させるための隠しボスを倒すためにはそれなりに気合を入れてレベルを上げる必要があります。
 上同様電脳十字軍さんの同人ホモゲー。聖クランベル学園の一ヶ月後の制服変更に際し、予定通りの制服に変更するか制服撤廃するか従来通りの制服でいくかを賭けての学内投票に勝つため、学園の実力者たちを会話内でツッコミを入れまくることで説得していくゲーム。
 会話の決まったところでツッコミを入れていくとイベントが発生していき、エロシーンを見ることでそのキャラの攻略が(説得的にも)完了します。主人公とエッチするキャラもいますが、他キャラとエロるキャラもそれなりに。
 EDは最初に選んだルートのキャラの主張を通らせるか否かの2パターン×3で固定。実力者たち(各部の部長って設定なんで基本ほとんどユニフォームエロ。題名にふさわしく)は残念ながら(主人公に矢印出してるキャラもいるんですが)落とせません。
 このゲームはキャラとの会話と、会話の中で『怪しい!』というところを推理して話を続けていく過程が楽しいんで、説得キャラが落とせないのはけっこう残念でしたね。学園ものらしく、先輩とかにいじめられエッチというシチュのキャラもいたんで、幸せにしてあげたかったのに。まぁ安いし、文句というほどじゃないですか。
 のちにファンディスクで、説得キャラの中で一番人気だった子と恋人関係になったって設定でエッチができる小作品があるんですが、あれはけっこう嬉しかったです。
 これも電脳十字軍さんの同人ホモゲー。Love Crusaderの続編で、ブラザーアリマが怪物騒ぎを解決すべくスラム街に乗り込むRPG。
『負けたら即凌辱』というのは前作と変わってないんですが、今回の特徴は仲間キャラがいること。ザコ敵モンスターをテイミングして仲間にすることができ、一緒に戦って好感度を上げて、MAXになればエッチができるというのが大きな変化点(そっちはアリマが攻)。
 仲間にしたモンスターはたいていはショタっぽくなるので、ご褒美エッチは嬉しかったです。人間の仲間もいますが、そいつらはカップル&女性なんで、二人のエッチをのぞくのと(攻受両方あり)技のパワーが上がるってパターンなんですよね。
 隠しボスが鬼強い仕様も健在で、自分としては楽しくクリアできました。個人的には狼男っ子とフランケンシュタインっ子がスキ。
 電脳十字軍さんの同人ホモゲー。今回から絵をはじめとしていくつか外注された部分があるようで、絵のきれいさはぐっと向上してます。雪に包まれた、ケモ耳人たちが病魔というモンスターたちと戦う世界で、新人呪術医が人間耳の少年と出会ったことから始まるRPG。
 最初に選んだキャラごとにストーリーは分岐、EDも固定。ただ話の本筋は同じなので、全EDを見るためにはほぼ同じストーリー展開を何回も繰り返してクリアすることにはなりますが、レベル上げはわりと楽なんで引継ぎがあればサクサク進みます。
 話は一本道ですが、展開されるエロシーンはそれなりにバラエティが豊か。隠しボスが鬼強い仕様もやはり健在。今回は何体かいる隠しボスを倒すごとに高位の呪文(的なもの)が手に入り、引き継げる仕組みになってます。経験値を稼ぐためか、鬼強いザコキャラもいたり。
 旋牙闇霧という方がメインで作られたゲイ向けゲーム。シェアウェア。エロもキャラも濃い目ですが、絵はかなりレベル高いです。
 獣人が普通に生息する世界の、昭和初期っぽい年代。獣人に対する差別が当然のようにまかり通っている炭鉱村。そこの一番の分限者の家で下働きをしている主人公(十三〜四歳?)は、仕える家のお嬢様に引っ張り回されて、村で起きた連続少女神隠し事件に首を突っ込むことになる――という基本謎解きアドベンチャーゲーム(選択肢を選んでいくタイプの)なんですが、その本筋のストーリーを完無視してエロオンリーの方向へ話を進めていくこともできるのがさすがゲイ向けゲームって感じです。
 というか自分は初回そっちへまっしぐらでした(笑)。この主人公には勇午って幼馴染の少年がいるんですが(悪ガキ大将タイプ)、その子に関わっていこうとすると即エロオンリーパートなんですよ!
 まぁむしろ本望でしたが(笑)。自分この旋牙闇霧という方の描く絵非常に好みなんですけど、この方基本ヒゲマッチョおっさん系の絵を描かれる人なので、この人の絵でショタエロが見れる! というのが自分としては非常に嬉しかったのです(それが購入の動機みたいなとこあるし)。
 エロっ気のキツさも想像以上でしたしね〜。強姦輪姦はデフォとして、最終的には被虐の快感に目覚め奴隷として飼われることを望むようになる、とありそうでゲームではなかなかない話をきっちり描いてくれましたから。
 そしてその次が謎解きヒロインの少女ルート(笑)。この作品ゲイ向けゲームなのにもかかわらずメインヒロイン少女なんですよ。自分的にはおいしかったですけどね、甘酸っぱい感じで。それに好きな子のために村と家に幾重にも絡みつく謎を解いちゃるぜ! と少年漫画的にも気合が入りましたし(笑)。
 ともあれ、謎解きはそれなりに難易度ありますし(人によってはそのシステムの理解が一苦労かも)、エロっ気の強烈さは(絵柄も含め)相当ですし、他のルートのおっさんやら兄ちゃんやら獣人も(ゲイ向けゲームのキャラクターとして)魅力的ですし、ストーリー自体も境界≠ニいうものを民俗学とかを使ったりしつつ妖しく描いていて趣深いですし、値段分の価値はあるゲームだったと思います。……システムはもう少し利便性高くしてくれるともっと嬉しかったんですが。
 コノハイヌマロという方が作られた、フリーウェアショタ向け恋愛アドベンチャーノベル。……ショタ向け……! 世にBLゲームは数あれど、ショタに特化したゲームってそうそうないのですよね……! しかもこの方、『元気でやんちゃで、それでいて健気な少年が好み』とか『大人のお兄ちゃんと少年のカップルが一番好き』とか非常に自分とツボが近いのですよ!
 おまけに絵も非常〜に自分好みな可愛い系で、いろいろ用意されてる男の子たちのタイプもいちいち自分好みで、もうイラスト見てるだけでニヤニヤしちゃうくらいでね! ショタとして気合を入れまくりながらプレイしたんですが、期待通りの作品でプレイしてて幸せのあまり顔が緩みました。
 この作品、主人公である青年(名前変更化)の一人称視点で進んでいくわけなんですが、ショタ向けなんだから当然ですが基本どっちを向いてもショタっ子ばかりなわけじゃないですか! ショタっ子にゲームの主人公として世話を焼いたり叱ったり慰めたり可愛がったりできる……ああ、なんという幸せ、と堪能しまくりましたよ。
 話の筋自体は基本を押さえているというか、思ってもみなかった展開とか全然出てこないわけですが、むしろそれがいい。普段好みの子でお約束のシチュとかなかなか味わえない身としては、そういうのが非常にありがたい。それにどの展開もショタのツボを押さえているというか、ショタっ子との恋愛ものを考える時にショタコンが考えるシチュがしっかり用意されてるので、『来た来た、これだぁー!』『わかってるじゃないか、そう、そこだよ!』という気持ちになれるのですよね。
 エロは一切ないのですが(というか誘惑に負けると男の子たちに逃げられたり殴られたりして嫌われBADED確定)、自分的にはそれでもいい。いやむしろそこがいい、ってくらいの気持ちです。エロ方面に話がいかない分、ショタっ子たちと心の交流してる〜って気分になれるし、会って数日でショタっ子に手を出す大人とか正直どうかと思うし(笑)、ショタっ子が可愛くてしょうがないけど必死に理性で堪えるという状況も楽しめますしね。
 ちなみにキャラの中で自分が一番好きなのは御崎泉流さん。この人身長152pで童顔でどう見ても小学生、せいぜい中学生ってくらいにしか見えないんですが、実は立派に成人しているという……いわば合法ショタです。
 なぜ好きかと申しますと、顔も、この人整備士なんですがそのツナギ含めた服装も、面倒見がよくてはっきりしててときおり子供っぽい可愛げも見せる性格も、真面目に夢を追っているカッコいいところもいちいち好みなんですが、なにより主人公が最初っからこの人大好きだと自覚してるんですよ。前から顔見知りで好意持ってて、って。
 他の子だとやはりショタっ子なので可愛いと思っても『いやいや相手は子供なんだから』と理性がセーブをかけますが、御崎さんは合法ショタだからそれがない。なので主人公のテンションに非常に共感できるんですよね〜。『今日こそ御崎さんをお茶に誘うぜ!』→『約束取り付けたきゃっほう!』とか、『御崎さんを喜ばせるために人気店のケーキ買っていくぜ!』→『うおマジで喜んでくれた! 嬉しい&はしゃぐ御崎さん可愛い!』とか、『デート成功だー! デートだと思ってるのは俺だけかもだけどたまらん嬉しい!』とか『御崎さんが手料理をご馳走してくれる……!? うおぉ嬉しすぎる幸せすぎるぜ!』とか、とにかく主人公が最初っから最後まで御崎さんと真面目にお付き合いができるようになろうと非常にアグレッシブで、かつそれになんの罪悪感も抱かないですむというのに非常に楽しく共感できるんですよね〜。
 とにかく自分的にはどこもかしこもご褒美のような作品でした。ごちそうさまでした! という感じです。……まぁこんな気持ちを抱くのは自分と好みの似たショタの人だけでしょうけれども。
『Underground Campaign』と『四畳半的生活』というサークルさんが共同で開発されたゲイ向けゲーム。『Underground Campaign』さんにはウツロガミの旋牙闇霧さんがメインスタッフとして入っているので、絵的にもかなりレベル高いです(いやキャラ全員この人が描いてるわけじゃないんですが、それはそれで)。
 ゲームのノリとしては……『ゲイ版学園伝奇ジュブナイル』というのが一番わかりやすいと思います。ゲームシステム自体も魔人をわりと踏襲してる感じ。いや、ゲイ向けなので女の子ほとんど出ないし、ちょいちょい入るエロシーンも全部ゲイ向けなわけですけれども(笑)。
 なにかを失うことで発現しやすくなるブーケ≠ニ呼ばれる異能。その能力者たちを管理する組織、セプトアギンタ。その新人下士官として囚原学園に派遣されてきた青年、石川全(名前変更化)。彼は学園の中で、ブーケに関わる事件を解決しつつ、同級生や教師らと絆を育んでいく――という王道的なストーリー展開。主人公は話さない(会話選択制だけど)のでそこらへんもわりと魔人。
 でもですね……自分としては基本感覚がホモで学園SLRPGができる! っていうのがもうものすんごく嬉しいのですよー! ある意味夢でした。男を口説いたらなんのかんので赤面してくれるというのがもうっ……! 当然エチシーンもありますしね! ああ堂々と学園異能力ものでホモがやれるってなんて幸せなんだろう……。そうだよ自分はこういうゲームがやりたかったんだよ!
 それにSLGパートがそれなりに歯応えがあるのも嬉しい。能力上げを(このゲーム敵を倒して得た経験値を使ってキャラごとに能力値を一点ずつ上げていくというシステムです)頑張った甲斐がある! と思える。特にラスト近くである負けてもいい戦闘は、それまでとは桁違いに敵の能力が跳ね上がるので、そこで勝とうとしたら相当に能力を上げていく必要がありますのでね。
 あとね、この作品には装備をお金とかでは揃えられず、戦闘で優秀な成績を取ることで得た評価(まぁガンパレの発言力みたいな感じで)で本部から購入する形になるのですが、強力な武装は相当評価を消費します(個人的には武装は韋駄天の護符以外いらないんじゃね? とか思ってますが)。しかもこの評価を消費して休暇をゲットしないと、幕間でのキャラごとのイベントが進められない→キャラが落とせない&下手したらフリーバトル等で呼び出すための携帯番号をゲットすることさえできない、という厳しい仕様。
 さらに言うならば高評価を得るには基本一定の手番内で戦闘をクリアする必要があるのですが、先に進んでいくごとに高評価をゲットするのがどんどん厳しくなっていくんですよね。これ普通にやってちゃ無理じゃね? ってレベルで。このゲーム、SP(機動力)が高ければ高いほど行動が早く、かつ回数が増えるんですが、下手に仲間の機動力を上げまくっていると、その仲間たちも敵に向けて移動させなければならない→手番を食う→高評価が得られない、という罠が。さらにこのゲーム仲間同士であろうとキャラのすり抜けが不可能なので、下手に動かすと仲間が邪魔で先に進めない、とか普通に起こります。
 その上終盤では、終盤にならないと戦闘に参加しないキャラ(かつ、その時までキャライベントを進めていないと携帯番号がゲットできない→強化できない→足手まといにしかならない)が二人も、ほぼすべての戦闘で強制参加になるんですよ。強敵と戦えるくらい機動力を上げていればさほどでもありませんが、機動力上げをセーブしているともうやたらめったら手番を食いまくる羽目に。
 しかもこのゲーム、序盤はまだしも、中盤以降になってくると、キャラの好感度を上げる方法が、評価を払ってのアイテムドーピングをのぞけば戦闘で一定の数の敵を倒した時の会話イベントぐらいしかなくなってくるんですよ! さらにその上、主人公は敵のデータを取る(さらに強化されれば能力の一部を使うこともできる)カルテ≠ニいうブーケ使いなんですが、上司から評価してもらう(上司の好感度上げ&評価ポイントゲット)のためには出てくる敵のカルテを全部ゲットしなくてはならず、当然その分手番を食うもんだから、もう能力の伸ばし方も計画に入れて頭を悩ませまくる羽目になります。
 まぁそれが楽しいんですけどね〜。ゲームとしても楽しいですし、ホモゲーとしても面白い出来になってると思います。凌辱シーンとかもしっかりあるし、ラブなエッチシーンもしっかりあるし。『こいつ生意気、凌辱してやりたい』と思った敵キャラはちゃんと凌辱されてくれましたし(えー)。
 そんな中で自分のお気に入りは舞阪重人くん。内気ないじめられっ子タイプのデブショタ担当で、一般人として主人公の友達になり、主人公の活動を支えてくれていくわけなんですが……まぁこの作品ショタ担当が彼しかいないってのもありますが(苦笑)、可愛いんですよね〜、彼。初めての友達で、自分を救ってくれた主人公が好きで好きで仕方ないってのが内気な態度の向こうに透けて見えて。喜ぶ時はけっこう素直に喜んでくれるし。可愛いな〜と応援したくなるというか。一般人として特殊な主人公の友達になる子大好きだし。
 戦闘では終盤まで………ですが、育てる価値はあるキャラですし。しかし武器を強化する意味がほぼ皆無って……ってのはありますけど。いやこのゲームどっちかっていうと初期装備のまんまでいる方が強いんですけど(強力な武装は重いことが多いのでSPが下がる)、SP下がる上にAP(アタックポイント)上げても実はほとんど意味がなかったぜ! 的なオチって……とは思いますけど。
 あとヒロイン……というか、仲間で唯一の女子、イノリね。ゴスロリテレパスっ子なんですが、基本無表情系な中にも主人公を慕う気持ちが垣間見えて可愛い。我が身の不幸も淡々と受け容れる姿も相まって、護ってやらなきゃ! という気になる。それに戦闘、超強いし(いや攻撃されたらもろいんですが、序盤で唯一の精神攻撃キャラな上に技がかなり便利で、精神攻撃の攻撃力を決めるMPが超上げやすい(必要経験値が少ない)キャラなのですよ。訓練して技覚えていくとまさに無双級の強さに)。……ま、落とせないんですけどね(ゲイ向けゲームだから)。
 個人的には、キャラに気になるタイプがいたらやってみて損はないゲームなんじゃないかな〜、と思います(あと学園伝奇で当然のようにホモりたい人も)。
2eme Gymnopedie』というサイトをやってらっしゃる、霧也という方がメインで作られたショタ系フリーダウンロードゲーム。『ほのぼの恋愛ノベルゲーム』と銘打たれていて、実際それに違わぬ内容なんですが、それだけではない――と同時にかなり質の高いほのぼの恋愛<tリーゲームです。
 ゲーム内容自体はオーソドックスというか、ちょちょっと選択肢選んでキャラの好感度上げて、というごく普通の代物なんですが。この霧也という方、もともとサイトでしっかりキャラの創られたショタっ子たちのほのぼの日常四コマを連載されてる方で、そもそもこのゲーム自体サイトの二周年記念特別企画、ということで作られたものなんですね。
 なのでゲームに出てくる(攻略対象)キャラはみんなそのサイトに出てくるショタっ子たちなわけで、当然ながらサイトの漫画をある程度読んでいる方向けに作られています。もちろん読んでいなくても自然とキャラはつかめるようになっていますが、漫画を読んでいた方がはるかに楽しいのは確か。漫画に出てきたネタとかも使われていて、あちらこちらでニヤリとすることができますし。
 なにより、隠された設定とか感情とかはあるにしろ、普段は基本ほのぼのと仲良くしている男の子たちを、がっつり恋愛モードで落とすことができる! という楽しみをがっつり味わうことができますし!
 そうなんですよね〜、このゲームそこがめっちゃ楽しいんですよ。もともと二年間四コマで連載されてるキャラたちなわけで、当然ながらキャラはしっかり確立されてる。キャラ同士の関係とかもしっかり作られてる。そんな中で闖入者というか、ぽっと出というか、『謎の少年に願いをかなえる飴玉を渡されてそれを食べたら中学生になっちゃって一緒に学園祭の準備をすることになったのでわっほいと喜び勇んで特攻するショタコン』という設定の主人公って、ものすごく共感できると思うんですよ!
 そう、このゲームの主人公は本来二十五歳の社会人であるショタコン。それが謎の少年の手引き? で中学生になって学校に通ってる状態になったという設定。そんなわけのわからん状態だというのに、この主人公は『なんでこんなことになったのかはよくわからんがおいしいシチュだからとりあえず男の子とイチョイチョするぜ!』と男の子たちに特攻するのです(実際いろんな意味でいい性格してるんですよこの主人公)。
 といってもこのゲームはほのぼの恋愛<Qームなので、エロエロな展開には向かわないわけですが、でもそれでいい。むしろそれがいい感じです。
 実は製作者の方は、pixivとか同人とかでサイトで連載してるキャラのエロエロなイラストやら漫画やらをけっこうがんがん描いてらっしゃる方で(でも入れたり出したりのがっつりエロよりは愛撫みたいなもどかしい前戯系エロが多め)、なので当然そのキャラたちもエロエロ展開には基本免疫がある子ばっかなのですよ。主人公の子からしてエロいこと気持ちいいこと大好きな性少年ショタ(相棒は電動マッサージ機)だったりするので。
 可愛いキャラデザに似合わないエロスな欲望を持ってたりもする子たちを、あくまでほのぼの恋愛<a[ドで落としていく。大人の精神力と子供の視点を活用し。学園祭のために一緒に仕事をしながら、少しずつ仲良くなっていって。
 どのキャラを落としても、基本そのストーリーはブレません。大人が中学生になって、中学生の少年と中学生らしい学園生活を送り、その中で少年と気持ちを通い合わせていく。イケイケ系にもなりそうなシチュなのに、どのキャラの話もけっこうメロウだったりするんですよ。
 しかも、どのキャラもサイトの漫画とキャラが乖離してない。ちゃんとキャラが地続きといいますか、サイトの方で他のキャラに片思いしてる子はその片思いを貫き続けますし、出来上がっちゃってる子たちは出来上がってるまんまです。
 でも、それでもしっかり心が重なってるといいますか、甘酸っぱくいちゃいちゃきゅんきゅんできてるといいますか。漫画の設定を崩さずに、ぽっと出の主人公でしかできないやり方でキャラの心を支え、絆を結んでいく過程がきちんと描かれている。すごく正しい漫画原作ゲームの姿だと思います。
 それでいて話のノリ自体はけっこうお下品に楽しめたりもするんですよね〜。なにせ主人公ショタコンですから。エロかったり下品だったり、男の子の可愛い言動に必要以上にテンション上げちゃう主人公が、いろんな意味での大人力を発揮したりしなかったりする光景は、見てて楽しいです。
 実際普通に文章読んでて楽しいんですよね〜。さすが二年漫画連載してる人は違うというか。のみならず音楽も、ゲームのシステム周りも、ビジュアル面もフリーゲームとしてはかなりレベル高いですし、やっていてストレスを感じることはほとんどないと思います。
 そうでなくとも可愛いショタっ子たちを落とせるゲームってマジで少ないですし! それぞれに可愛いながらもちゃんと男の子してる子たちを落とせる喜び! しかもそれがちゃんとしてるゲームで味わえるとか、ああこの歓喜何物にも代えがたい……。
 ちなみに自分はキャラの中では慎太郎くんが最愛です。漫画読んでた時から最愛でしたがゲームやっても最愛でした。あの慎ちゃんが主人公の言動でペース崩したり恋愛モードになったりとか! 嬉しすぎる! ラストも慎ちゃんなりにこっちを愛してくれているんだなぁと思うともう……。でもおまけが一番嬉しかったのは月兄さんでした。うおおおぉぉ感動じゃああぁぁぁわしは初めて君を見た時からこういう君を見てみたいと思っておったんじゃあぁぁあ! もちろん友くんもつばさくんもしのぶも空っちも作哉もさぶちゃんもめっちゃ可愛かったけどね! うひょひょ。
 ちなみにこのゲームの謎は基本全部ゲームを隅から隅までプレイしていけば明かされますが、全部理解するには霧也氏の漫画に対する知識が必要かもしれません(笑)。匂わすレベルだから問題ないんだけど、同人誌読んでないとわかんないネタとかもこっそり出てきたりするし。謎の少年やもろもろの関係とかもね〜。そういうのを気にしなくても面白いゲームだと思うので、お時間があってショタゲープレイしたいという方はやってみるのが吉かと。第一これ、ダウンロードフリー=タダなわけですし。

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