自分の作品燃え傾向考察とゆーかなんとゆーか

 はいそーいうわけでちょろっと自分を省みてみましたトーク第二弾(隠しトークにもいっこ第二弾あるけど)、作品編です。別に最初からこーいう風に並べてみるつもりじゃなかったんですけど、ある作品についての燃えトークを読んで『自分もこーいうの書きてぇ!』と思っちゃったもんで。はいすいませんものすごく他人に影響されやすい管理人です。いつも通り管理人の好みについて知りたいというお時間があってお優しい方以外はスルー推奨。
 ちなみに萌えじゃなくて燃え。まぁ作品そのもののストーリー展開とか演出に悶え転がることはよくありますが、やっぱりそーいうのって『この作品マジイイ! 作者さん神!』とかいうように燃えに転化しちゃうのでね。やっぱりキャラやカプと違ってはっきりした形のないものだからでしょうが。
 自分がこーいう二次創作を書きたいと思ったのはまずなによりも他人の創作物を面白ぇぇ! と思うからなわけですので、自分のオタク嗜好的にも作品燃え非常に重要です。ま、作品的に『えぇ〜これはどうよ……』という代物でもキャラ萌えがあったらうっかり創作意欲が湧いちゃったりしてますが。書くに至るにはそれなりのきっかけとかいるけど。
 といっても、自分の作品燃え傾向って……語るほどのものはない、とは言いませんが……なんというか基本ものすごく地味なんですよねぇ。なんていうか『スッゲー!』と圧倒されちゃうような作品ってあんまりハマらないの。どちらかというと地味に努力を重ねて創り上げた小品な良作とか、微妙にアレなところもあるけどそこも可愛いといえば可愛いよね的な作品に『うおぉぉ!』となるんですよ。
 なぜかというと、自分の根性が曲がってるせいというか……微妙〜にものを書く人間としてプライド持ってるせいなんでしょうねぇ。なんていうかですね、圧倒されちゃうような作品を鑑賞するとアレなんですよ、悔しいんですよ。『どーせわしにゃこんな作品書けねーよどちくしょう』と対抗心燃やしちゃうんですよ、身の程知らずにも!
 弱小サイトの分際でなに言ってんだって話ですが、世間の評価とは関係なしに、自分自分の書くものが面白い! と心のどっかで思ってるとこあるので……作品書いて『ああなんでこんなもの書いちゃったんだろう世界中に謝りたいわしのバカバカバカバカ』とか一人ごつごつ頭をぶつけることもしょっちゅうですが、心の一部では『それは自分が未熟だからで、本当ならこの作品はもっと面白くなるはず!』とか『でもこの作品のここは自分的には絶対面白い!』とか(ちゃんと時間かけて気合入れて書いた作品には)思ってるんです。ナルシシズムもはなはだしいですが、もの書く人ってみんなどっかそーいうとこ持ってると思う。
 で、圧倒される作品に素直に心酔することができず、ついつい距離を置いてしまうわけで。まぁ自分も年食ってきたんでそうそう圧倒されるような作品とかありませんけどね。
 で、心のどっかで優越感を持ってしまうような(これならわしでも書けるな的な)作品の萌えたところから妄想が膨らんでハマってしまったりするわけです。うわー人として駄目だ。
 でも、そーいうハマり方をするのには、自分の作品に対する純粋な好みも確かにあります。自分ですね、王道の超大作とかは基本的に最大公約数を目指すものだから外すとして、圧倒されるような勢いというかパワーのある作品ってついつい敬遠しちゃうんですよ。こっちも鑑賞する時肩に力が入るから。どっちかというとゆるーくぬるーく気軽な気持ちで楽しめる方が好みなんです。
 で、その好みな作品ってのはどんなもんかと言いますと。
 まずあんまり攻撃的でないこと。キャラは別にそーいうキャラだと思えりゃいいんですが、作調がとげとげしいと読んでて心が疲れて嫌になったりムカついて作者に喧嘩売りたくなったりするから。
 どちらかというと喧嘩しまくってるのよりは仲良しでほのぼのしたりしてるのが好み。できれば主人公側のキャラ同士の間に絆≠ェ(最初は死ぬほど仲悪くても全然いいからいつかは)結ばれていってほしい。別に味方とじゃなくても敵でもいいから、主人公に(心情的な)仲間がいない、安心できる場所がないというの悲しいんですよ(絆の形は恋愛である必要はありません、むしろそうじゃない方が燃え)。
 でもほのぼのしすぎていても面白くない。日常系の作品って自分どーも馴染めないというか。ドラマがほしいんですよ。波乱万丈が。息抜きの時間がないのは主人公が可哀想ですが、主人公には基本試練と戦う人であってほしい。日常的なことしか起こらない作品でもドラマを創り出すことはできるはず。
 で、できるならその中にバトル要素が入ってると嬉しい。これはやはり少年漫画で育ってるからでしょうか。やっぱり血を流しながらも戦う人は男も女もカッコいい。それに命を懸けた戦いって自分にとっては完全に非日常ですんで、その分妄想も働くし新鮮だし気楽にああだこうだ言えるんですよ。そういうハードなバトルとごく当たり前の手近な日常のギャップ、これに燃えて萌える。あと状況のぶっ飛び具合に気持ちよく現実を忘れられるというのもありますね。
 で、そん中にピリリと現実という重い隠し味が混入されているとなお好み。フィクション楽しむ時に現実持ち出す無粋さはわかっているつもりですが、あんまり現実離れというか現実を無視してたり(シチュが、ではなくキャラの心情とか理念とか話の流れとかが)っていうのついつい突っ込みを入れたくなっちゃうんですよね。ギャグならまた別ですが。おいお前それありえねぇだろそれじゃ日常生活送れねぇだろ、と。
 自分フィクションでは基本めでたしめでたしのご都合主義が好きなんですが、思考がそれしか♀エじられない作品も現実見ろよとせせら笑いたくなっちゃうのです。あと作者の人がある程度現実を見つめて作品作ってる方が好みというか。それの味付けの具合は作品によって違って全然いいんですがアマアマでもビターでもダークでも。
 それとー……単純に好きになりやすい要素としてなんですがー、特殊能力好き。主人公とか主人公の回りの人間が普通じゃない特殊能力持ってるの大好きなんです、超能力とか魔法とか超技術とか特異体質とか。実は妖怪だとかね。それを前面に押し出した作品のみならず、バトルでもミステリでもギャグでもハードボイルドでもラブコメでもちょっといい話でも、主人公かその身近にいる人間がその世界で普通じゃない力を持っている、というのが大好きなんです、恥ずかしながら。自分基本主人公えこひいきな人間だからですかねぇ。
 味付けとしてちょっと使われてるのでもいいし、主人公がその力を持つがゆえの宿命に翻弄されるのも好き。一番好みなやり方を語らせてもらうと、話はその力とは全然関係のないところで始まるんだけど事件の中でその力をちょっと使って得したりズルしたりいい方向に話を導くのとか好きですね。具体的に言うと薬屋探偵みたいな。でなきゃそれとは正反対にその力を周囲から思いきり特別視されて崇められたり恐れられたりしてるの。そんでそれを気にしない友達がいてくれたり組織の中で軋轢があったりしてドラマができていくわけっスよ。
 あと個人的にツボな作品設定が主人公たちが学生で(ファンタジーでも別時代でもいいが最燃えは現代〜近未来)でも特殊な能力があったり手に入れたりしてそれを使って戦いながら絆を結んでいく、というラノベに超ありがちなやつなんです……魔人とかサーカみたいな。ありがちだとわかってはいるんですけどこーいう設定を見るとハァハァしてしまうんだよー!
 ……ちなみに当然ながらこれはあくまで傾向を表したものであり、例外はありまくります(笑)。この傾向に当てはまれば好きになるというものでもないし、むしろお約束すぎる! と拒否するものもありますし。これとは全然違う傾向の作品も好きになる時はなるし。そもそもストーリーらしきストーリーがほとんどない作品もあるわけですしゲームとかには(DQロトシリーズとか〜セカキューとか〜)。そーいうのは自分で物語を創り上げる作業が楽しい。数字に欲情する人種である日本人だからデータをストーリーに翻訳するの大好きだし(だからTRPG好き)。
 こういう燃え傾向に当てはまる作品でうちのサイトにあるのは〜……サモとか九龍とかかな〜。適度なぬるさが非常に安心して楽しめる。特にサモは脚本の方ご自身がハードすぎる展開は避けてる、っておっしゃってますからねー。追い込まれたりもするけど、仲間含めた大量虐殺とか救われないエンドとかないし。この年になるとついつい燃えも守りに入ってきちゃいますねぇ……。
 あー、あとなんていうんですか、いわゆる漢とかいておとこと読ませる系の作品も自分敬遠傾向にあります。アニメでいうとスクライドとかグレンラガンとか、漫画で言うと本宮ひろ志とか福本伸行とか? 好きか嫌いかでいうと好きなんですよ間違いなく、非常に憧れるんです。でも漢的な人って自分の信条と相容れないところが多くって……そういう作品は燃えと勢いで突っ走るのが正しい鑑賞法だと思うのでそういう余計なくちばしを入れる自分が面白くねーなーとか思ったりするし。
 あと現実をまじまじ直視させられすぎる作品も苦手。自分は基本的に娯楽は現実逃避であるという認識を持っているので(『ぼくの地球を守って』の日渡早紀の影響で)、楽しみたいのになんで醜く重く容赦のない現実を再認識させられにゃならんのだと思うわけですよ。たまにならともかく。現実が混入してないと現実離れしてるって苛々するくせにねぇ。
 それから……個人的にこれは作品的にどうかと思うんですが、鬱展開しか≠ネい作品というのは苦手です。基本的に自分キャラに思い入れながら作品を鑑賞するので、最後にはみんな幸せになってーと思いながら見るわけですよ。それがどいつもこいつも殺されていくのとか正直見たいと思わず……。そりゃ現実にはそーいうことだってあるしそーいう作品だってアリだとは思いますが。死ぬことが必ずしもそのキャラを否定することではないしね。……と頭ではわかっているんですがそれでもご贔屓キャラが死ぬのは嫌ですオタクとして。
 だから自分ガンダムって好きじゃないです。っていうか富野由悠季が好きじゃないんだよ、前にも書いたけど。だってあの人アニメの仕事してるくせにアニメとアニメファン馬鹿にしてる気がするんだもん。そりゃ言いたいことはわかるよ、現実見つめるの大切だよ。でもそれぞれなりになんとかかんとか人生を送ってきてる人たちがアニメに快楽を求めるのっていけないことなのかよ。現実の女とセックスできずにアニメの女に入れ込む男は確かにアレだと思うがそーいうことを偉そうに切り捨てるあんたは何様だ? と思う。創り手としてはすごいなーとは思うんだけどね。文字通りアニメ界を変えた人だと思うし、ガンダムだけじゃなくトリトンとかでも(見たことはないので伝聞でスマン)。でもあのコンプティークの記事を読んでからついついガンダムに対しては偏見の目で見てしまうんだよなぁ……。
 それと基本的にスポーツものって苦手。なぜなら自分はスポーツ観戦が大嫌いだから。正直この世の中で今まで見てきたものの中だと五本の指に入れてもいいんじゃね? ってくらいにスポーツ観戦、特にテレビのスポーツ観戦は嫌い。家族が見てると素早く席を立ったり音消しにヘッドホン着けたりするくらいには(嫌な人だ)。
 なぜかというとひとつにはこれも現実をまじまじと見せ付けられるからで(ただでさえ人生という一度きりの勝負をしているのに、その中ではっきりと目に見える形で勝負をつけんでも……と思ってしまう。楽しんでやる程度ならともかく、プロでやってる人ってみんな人生懸けてるわけでしょ? ミスが人生の敗北に直結するわけですよね? ダメダメ自分そんな人様の人生懸けたギャンブル楽しんで見ることなんてできない。オリンピックだろうがなんだろうが絶対負けたほうのこと想像してああこの人はこの時のためにすごくすごくすごく普通に人生送ってる人の数十倍も頑張ってきたんだろうに報われなかったんだなぁ……と思って落ち込んじゃう)、そしてそれをはたから見てわかったようなこと言う人が大嫌いだから。
 なにかって解説ですよテレビの解説。今ミスした人の苦悩も苦痛も味わってない人が偉そうに口出しするんじゃねぇ! と思ってめちゃくちゃ腹立つ。自分こういう自分は安全なところからおためごかしを言う人って大嫌いなので、ニュースとかでもしょっちゅうはらわた煮えくり返ります。今の若者だの殺人犯の心情だの現代の病巣だの、そーいうことをしたこともした人に会って話を聞いたこともない奴が伝聞だけで知った口叩くんじゃねぇ! って思……すいません話がずれました。
 そういうわけでスポーツ物って苦手なんですが、まぁフィクションは本物よりは楽しめるわけです。それにやっぱりスポーツに打ち込んでる人ってカッコいいですからね。憧れがあるわけですよ。肉体的にスポーツしてる人の体は美しいってのもありますが(笑)、一瞬のきらめきに人生懸けてそのために努力する人というのは、相容れなくて敬遠しがちなんだけれどもやっぱりスゲーカッコいーと思うんですよ。なのでフィクションのスポーツ作品にはステキだなと思うものもあります。『おおきく振りかぶって』とかね。これはスポーツ少年というのを理想化しつつもその心情を丹念に描いてくれてるので気持ちよく読める(うわー偉そうだ)。
 あと苦手なのは……女しかいない作品、とか(笑)。マリ見ては好きですけどね。でもあれでも自分が萌えたのは祐麒と柏木さんでした。いやそういう意味だけじゃなく(そういう意味もあるのか)、男でも女でも片一方の性しか存在しない作品ってちょっと苦手なんですよ。実際の性別だけじゃなくて、主として心理的、思考的な問題ね。そーいう作品はそーいうのでアリだとは思うんですが、ついつい現実見ろよこの世界にいるのかたっぽの性だけじゃねーだろと思ってしまう。
 なので最近よくある男性向けの女しか出てこない作品というのもすごく張り合いがないんです。男の思考で描かれた女しかいない世界ってちょっとシュールですね。いやそういう作品は作品でありだと思うけどさ、性別が違うからその性別を描けないってことないし。……でも男萌えの自分としてはやっぱそーいう作品すごくつまんないんだよなぁぁ……。らきすたとか白石稔くらいしか男キャラいないからそこしか見るとこないし……つかあれは女萌えの人が女の子がわきゃわきゃしてるのを見て楽しむための作品だよね。
 でもね、まぁ、どんな作品だろうと『自分には合わない』とは言えますが、作品そのものを否定することなんざできやしねぇわけですよ。作者の人が真剣に考えて真剣に創った作品ならね(それでも道義的に駄目だという作品はあるが。そこらへんは個々見極めるしかないことで)。なのでこーいうことは聞き捨てにしておいてくださいな。
 で、ここまでさんざん悪口を言ってきたので、具体的に自分がハマった作品のトークいってみましょーか! 一応サイトで取り扱ってるのやこれまでにトークでやったことのある奴は除く方向で。
 まずは漫画辺りからいってみましょーか。これはねぇ、なにをおいても日渡早紀の『ぼくの地球を守って』を挙げなくてはなりますまい。
 自分は世間的には子供といっていい時分にこれの最初の方を読み(年がバレる年が)、そらもー怒涛のごとくハマりまくりました。絵柄が綺麗なので読む前から好印象ではあったんですけど、一巻の最初の頃のほのぼのムード、それが輪くんをありすがひっぱたいて落ちますよね? 自分あそこで落ちるわけないと思ってたんですよ、絵柄ほのぼのだったから安心してた。それがまぁ。そんでその時のありすの行動とか心情とかがもう非常に共感できてもろストライクで!
 そして一巻の終わり辺りから動き出す輪くん。その行動のあまりの、あまりのカッコよさにもううおぉぉぉ! と心臓打ち抜かれまくりまして! 三巻の流浪の民の歌詞に合わせてストーリーが紡がれる辺りなんかもう打ち震えましたね。『久しぶり。君には心底会いたかったよ――』(ネタバレ部分カット)を読んだ瞬間ええぇぇぇ!? ともうストーリーに引き込まれまくりまして。
 一時は読む時はきちんと整った状況でないと駄目、と自分を戒めていたほど好きでした。今でも全巻持ってます。輪が好きで好きでしょうがなかった……今見るとビジュアル的にはあんま好みでないんですがね。あとラスト辺りの迅八の扱いと輪の対応には納得いかんものはあったりするのだが。
 あとね……少年漫画でハマったものを挙げよと言われたら、やはり藤田和日朗の『うしおととら』を挙げなくてはなりますまい。なんていうんですか、絵柄も泥臭いしストーリーやら言葉遣いの端々やらにほころびが見られたりするのに、そのほころびがかえっていい味を出しているように感じられたり……とにかくその熱さにやられました。
 大好きと胸を張って言えるのは獣の槍の誕生を見届ける辺りまでですが(獣の槍誕生辺りは感動したよ! 五人の少女の辺りは超盛り上がったし! 1〜3巻の日常の中での妖怪バトル好きなんだよなー。旭川への旅路もいちいち……遠野編はたまらんイイ)、この作者さんなりに最後まで頑張って突っ走ってくれたと思います。あとコミックスのおまけが凝っててこの人頑張ってるなぁと心から思いました。うしおが好きだ! 一時期はアレなほど好きで可愛くてしょうがなかった、あの太眉が。
 それから……個人的にこの人の作品を作る能力はただものじゃねぇ! と思って尊敬している人に椎名高志先生がいます。GS美神もミスジパも台詞もギャグとマジの混合具合も話の展開も伏線の張り方も超うめぇ! と思った。横島のあの成り上がりっぷりはすごすぎるよ! ミスジパはもーちょっと続くんじゃないかと思ったんだけどなぁ。打ち切られたのかどうかは知りませんが。でも基本ギャルを前面に押し出していた美神の作者さんがああも男だらけの……ああいう感じの、しかも質の高い作品を描いてくれるとは思わず、最初呼んだ時は『この人本気スゲェ……』と思いましたね。初期の四コマギャグとかももーすごいんだ。
 それっとー、個人的に神的作品なのは、ひかわきょうこ先生の(つい先生をつけてしまう)『荒野の天使ども』があります。ミリアムがツボでツボで、スーパーお子様大好きな自分は燃えまくって、そんでダグラスとの再会の時にはああでしょう? もーあのシーン好きで好きで何度読んでも泣けてしまうんです。あの人の優しい作風とおまけとかに垣間見えるお人柄も尊敬していたり。
 んじゃ……次は、アニメかな。まずは、超思い出深いのは『赤ずきんチャチャ』。
 これはねぇ……本当に本当に好きで好きでしょーがなかった作品でした。言っときますがアニメであって漫画じゃありませんよ。自分アンチ原作派なんで。あの原作がああも売れたのって絶対詐欺だと思う(ファンの方すいません)。
 当時自分は、まぁ思春期だったので、親の前でアニメを見るのが恥ずかしくて恥ずかしくてしょーがなくてですねぇ……ちらっと話を聞いたりして見たくて見たくてしょーがなかったんですけどなっかなか見れなかったんですよ。見てても親が帰ってきたらすぐテレビ消したりね。
 でもそーいう中でも垣間見れたギャグと燃え展開の混合具合と台詞回しの上手さにめろめろでね。最終回は面白いという思いのあまりもう呆然としてしまうほどでした。声もよかったしさぁ。香取信吾の下手な演技がだんだんハマって聞こえちゃったりもして。鈴木真仁も今ではすごい上手くなったけどこの頃はド新人って感じだったよねぇ……。デビュー作だったから当たり前なんだけどさ。
 その後番組の『ナースエンジェルりりかSOS』も好きだったな、星夜がもー好きで好きで。最初はフツーの男の子だったのに力を得て戦う中でどんどん強く逞しくなっていって(個人的にデューイとの共同戦線の『作戦は!?』『ない!』というやり取りが今でも心に残っています)。ラスト前黒のワクチン(でよかったよね名前)に侵されて熱を出した時のりりかとのやり取りにはもう……! 泣けましたよ! 今でも自分は石田彰の演じたキャラの中で誰が一番好きかと聞かれたら宇崎星夜と答えるね。こどちゃもノリとOPとかは好きでした、途中で見なくなっちゃったけど。
 あーとー……『おじゃ魔女どれみ』シリーズね。自分第二期からしか見てないんですけど、それでも怒涛のごとく萌え転がりました。だってさぁ、出てくる男の子がどれもこれも可愛くてさぁ!(女子メインの作品なのに見るとこそこかよ。はい、そこです。プリ5とかでも注目してたのココナッツだしさぁ……) どいつもこいつもぴったりな女の子とちゃんとくっついてくれるし! 最終回の小竹の精一杯の告白はもう……! 作品的にも問題を少しずつ卒業まで時間をかけて片付けていく辺りとかすごいちゃんとしてたと思う。ナージャは……ローズマリー様に尽きるかと。プリは5までろくに見なかった。最初は見てたんだけどあの男がアイテムとして扱われている状況が悲しくてさ。
 そして最近では『おねがいマイメロディ』シリーズですねー。自分見たのくるくるシャッフルからなんですけど、なんつっても作品自体が面白かった。テンポのいいギャグとあと、キャラね。あのマスコットキャラたちの黒さと微妙な現実感が。
 そしてやっぱり小暮駆くんでしょう。沢城みゆきが少年声こんなにうまいとは初めて知りました。歌ちゃんへの切ない片思いを素直に表せない照れ屋で素直じゃない、でも精一杯好きな女の子の幸せを祈れる男気のあるところとステキビジュアルにもう惚れ惚れ。
 そして自分は潤くんとの友情が好きでした。自分少女向け作品での(この作品を少女向けと言っていいのかには疑問が残るが)男の子同士の関わりってもー大好きなんですよ。いや少女向けじゃなくても好きだがそういう作品はなにも言わんでもとも関わるからさ。
 八話の修学旅行で恵一坊ちゃまに対する反感から同盟を結び、喧嘩したりもしたしけど少しずーつ少しずーつ仲良くなっていって。いつもつるむようになって。そして終盤にはもう怒涛のように好きな女の子を巡るライバルなんだけどお互いが大切でしっかり友情を結んでいるのだ、と描きまくってくれて(「駆は俺の親友だからさあー」だの潤のために歌ちゃんと喧嘩して「元気出せよ」だの「よくも(歌ちゃんと)駆にひどいことしやがったなー」だの告白後「お前には言っといたほうがフェアかなー、って」と潤くんに直接報告だの(あの告白は萌えた……!)悪事がバレても「あいつに悪気なんてねぇよ」としっかり潤を信頼していたり駆が信じてくれていたことを知り駆のために歌ちゃんから身を引いたり)、もー降参というくらい萌えました(アレ? なんか萌え話になってるんですけど)。
 なんか少女向け作品が多いですね……じゃー一個少年向けホビーアニメいきましょうか、『激闘! クラッシュギアTURBO』。自分はニトロも好きですけどね。
 これはまぁクラッシュギアっつーほとんど流行はしなかった(と思う)おもちゃを扱ったホビーアニメなわけですが、熱かった。そらもー熱かった。それと出てくる男の子たちの成長が目に見えてくるというのもねぇ……最初はですね、主人公のコウヤくん(のみならず仲間もジロウ以外全員)かなりアレな性格なわけですよ。チームも問題山積なわけですよ。それが最初もーずたぼろに負けて、少しずつ反省したり仲間とぶつかりあったりしながら強くなっていって、それでもまた挫折して立ち直ってを繰り返して、敵や仲間と絆を結んで成長していくのを一年以上使ってしっかり描き出してくれて自分は大好きでした。ちなみに自分はジロコウです。二人が仲良くて超嬉しかった!
 あと……ロボットアニメでは『GEAR戦士 電童』が好き。戦い絆を結び成長していく小学生男子ラブ。
 最後にちょっと別のところで好きなのが『魔神英雄伝ワタル』かな。
 で、ゲーム。自分基本的に二次創作はゲームが多いんですよね。なぜかっていうと完結してるから。自分完結してないものの小説を書くのって苦手なんですよ。だってあとで書いた小説にそぐわない話が出てきたら直さなくちゃ駄目かなとかいう気になっちゃうじゃないですか。人のものなら矛盾が出てきても全然オッケーなんですが自分だと気になるこの不思議。
 で、現在二次創作を書きたいなー、と思うのはほとんどがゲームなんですが……最愛のゲームはまた別の機会に譲るとして(語りたいことがありすぎる。いつかは書きたいと思う作品だけど……誰も知らないだろーなー)、二次創作を書くことなど思いもしなかったような昔の作品を中心にいくつか。
 まず『ロマンシングサ・ガ』。フリーシナリオという言葉に魅せられてやりまくりましたがラス前まで行ったデータががしがし消えまくり一時期はクリアを諦めました(前にも言ったなこれ)。したけどさ。アルベルトが好きでした。
『聖剣伝説2』。あくまで2。1も切なくて好きだけど。アクションが楽しくてかなりやりこんだ。あとランディとポポイが可愛かったのだよぉ! いい子で!
『半熟英雄 ああ世界よ半熟なれ……!』。一話ごとの演出とベタベタなギャグのノリが楽しかった。まー若かったのもあるんだろうけどね。
『ときめきメモリアル』。初代。ちなみにプレステ版。ステータス上げにハマった。紐緒さんが好きで好きで。科学部に入って世界征服ロボを作り、紐緒さんに打ち勝った時は感動しました。できれば女子全員クリアの完璧データを作りたかったんだけど挫折。伊集院と館林クリアしたかったな。あと好雄が好き。それと藤崎は今見たらまさに鬼だ。一番最初にクリアしたけどさ。
 これはちょっと語っちゃってるし新作は二次創作あるけど、『サクラ大戦』シリーズ。4は評判が悪かったので手を出さなかったけど。良システムとベタベタな話の展開が好きでねぇ……あと大神さんが好きだったのだよ。ヒロインの中ではレニが好き。好感度上がらない女バレの前からかばいまくったものよ。
 あとは……アドベンチャーゲームが好きなのですよね。『ポートピア殺人事件』とか(地下迷宮で挫折して攻略本に頼ったが)『オホーツクに消ゆ』とか(シュンが好きだった)。サウンドノベルでも『かまいたちの夜』が一番好きだし(個人的には『街』ってすごくいいゲームだと思うんだよ! 苦手なタイプのシナリオがあるせいでクリアしてない自分が言っても説得力ないけど! いつかはクリアしたい……)。なので最近では『逆転裁判』シリーズが好き。まだ蘇る逆転クリアしてないけど……。
 そしてよーやくきました、ラスト小説! これはねぇ、自分の最も愛する……というか人生のパートナーとも言うべきジャンルなのでハマったというほど好きなのを挙げるとかなり昔のになっちゃうんですけどね。
 まず……この世界にハマったきっかけともなったのが『魔獣戦士ルナ・ヴァルガー』。これのTRPGでリプレイ初めて読んだし。これ秋津透さんのスランプのせいでまともに作品として成立してるの九巻までだと思うんですが、六巻まではもー大好き。何度も何度も本屋に通って立ち読みしたなぁ(買ってないんかい)。でも当然のようにエロが出てくるので(行為自体の描写はあっさりしてるんだけどさ)、今考えると小学生が読むには問題あるよね。小学校の友達が読んでたの見て知ったんだけどさ。でも富士見とかスニーカー文庫の初期ってかなりエロ割合多かったんだよね……思春期の少年がターゲットだったんだと思う。
 それからねー……若気の至りといえば本当に若気の至りなんですが、中学生のはじめぐらいにあかほりさとるにハマったことがあります(若い人は知らんかなぁ)。立ち読みだけどさ。それもNG騎士ラムネ&40のノベライズなんだよ。あかほり作品って現在は読むに堪えないよーなものなんですが、小中学生の文章というものを読み始めたばかりの人間に対してはかなり入りやすかったんですよね。わかりやすく熱いし。
 それとねー……これってものすごく共感を得にくいことだとわかってはいるんですが、黒田洋介の書く小説が一時期大好きでした(これも知ってる人少ないんじゃね? 本業はアニメの構成・脚本あたりのお仕事してらっしゃる方なんだけど。トライガンとかおお振りとか……リヴァイアスとかスクライドとか)。魔法少女プリティサミーとかフォトンとか。あの不条理なノリのギャグが好きで好きでしょうがなかったのだよ! フォトンは全巻持ってる……。
 あとはー、神坂一とか冴木忍とかはやっぱり読みやすく入りやすいので普通に好きでしたが(若い人は知らんよなぁ)ハマるとまでは……ていうか今思い出すと冴木忍の書く作品ってムカつくのが多いというか……(自分にはね)。神坂一はまーあーいう作品だし。ただ当時読んでスゲェ! と思って今も尊敬しているラノベ作家は新城カズマさん。あの人の精緻なストーリー展開に圧倒された。
 で、今でも好きで時々読み返すのが山本弘の『サーラの冒険』シリーズ。これはもう鉄板ですね。一巻読んだ時にサーラに感情移入しまくってハマりまくったものよ。そういうのは一巻と二巻だけだったんですが、そのあとのも面白いは面白いしね。山本弘のファンだってことはもう書いてるけど。
 そんで、ある程度年食ってから読んだので面白かったのはいろいろあるけど(『剣客商売』とか『我らが隣人の犯罪』とか。外国人作家では古典をのぞけば一時期シドニィ・シェルダンが好きで(あれってハーレクインロマンスだよな。ハーレクイン嫌いじゃないけど)……今でも好きなのはロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズ。母親が好きで……特に好きなのが『初秋』と『レイチェル・ウォレスを探せ』。ポールとの交流にときめいた)、オタク的にハマったと言って差し支えないのが『バトル・ロワイヤル』ですね。あーれはハマった。本かなり探した。すごく面白くて完成度の高い作品だと思った。ちなみに自分はミムユタです。豊の駄目っぷりに逆にやられた……三村豊のこと好きすぎだしさー。基本的にオールキャラ好きだったので全カップリング歓迎できましたが。ノマでは滝口×光子が一番かな。貴子とか川田とか沼井とか杉村とかも好きだけど。
 あと、『十二国記』も好き。陽子が好きだ。あの死ぬほどひどい目に合ってそこから立ち上がっていくところがねー。小野不由美さんの作品って好きなの多いですけど。『ゴーストハンター』シリーズも大好きだし。見事に論理に乗っ取った幽霊退治というストーリー展開が燃え。大人向けの作品になると救われない展開とかばかすか出てくるんだけどさ。でもいい仕事してるなぁとは思うんだよね。プロだ。

 ……あー長かった。本気で長かった。しかも古い作品多いですが自分は楽しかったですありがとうございました。
 偉そうなことも身勝手なこともがしがし言ってますが自分の思うところをできるだけ正確に述べたつもり。遠慮したトークってつまんないしね。一応不快な気持ちになられる方がいないよう気をつけたつもり、では、あるんですが。
 まーともあれ自分は面白い作品が好きだ! 自分も面白い作品を書けるよう頑張るぞ! ってことで!

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