玄宗皇帝×八戒(1)

 ある日の夜。
 やはり八戒はその白い躰を皇帝に喰われるように捧げさせられていた。
 しかし。
 今夜は何かが違っていた。

 八戒がその長い脚を帝の躰に絡める。
「あっ……ん……ああっあ……へ……か」
 最近八戒の反応が今までと異なってきたのに、帝は気づいていた。
「どうした? 」
「あ……っ……躰が……とけ……たすけ……」
 陶然とした表情で淫らに腰を揺らめかせる。帝を飲み込んだ箇所が淫猥に収縮していた。凄艶な仕草で初めての感覚に、自分を貪る男に助けを求める。
 ようやく気の遠くなるような甘い性交の快美を八戒の躰は抱く男に忠実に返し始めた。今まで埋め込まれた快楽の種子が一斉に萌芽し始めたようであった。
 華麗な淫花がまさに開花する寸前であった。
「あ……いやぁ……め……」
 艶のある黒髪を打ち振り、目尻に涙を滲ませ、快楽を抑えきれず、帝の背に細い爪を立ててすがる。
 帝はその微かな痛みを心地よいものとして感じていた。背に走る痛みは八戒の下の口が与えてくれる恍惚とした性的な快楽に対して良いスパイスとなった。
 現実と夢幻のようなセックスの落差を感じる痛み。痛みが現実へと快楽に霞む意識を正気に戻してくれるが、次の瞬間、淫らな八戒の内部に意識ごと攫われる。
 
 こんなときに幾らお願いされようと、すがられようと行為を止める男などいないだろう。
 初めての感覚。初めての快楽に、怯える八戒を口づけでなだめながら、帝は囁き続けた。
「いいか……いいのか、よいのだな」
「……陛下もう」
 止めて欲しい。と怯えながらも、走り始めた快楽に翻弄される八戒は、精神と肉体の間で引き裂かれている。
 夜毎男の躰を、肉塊を受け容れ続けた躰は、漸く白い花がほころぶように美しく甘く淫らに狂い咲こうとしていた。
 しかし、夜毎惨めに陵辱された精神は、いまだ肉体の反応についていけない。躰が心を裏切り、屈辱的な快楽の涙を流す。
「ああっああんっ……ふ……あぐっうっ」
 淫らな悲鳴にも似た啼き声を上げながら、帝の凶刃を埋められた細腰が前後にうねる。欲しい、欲しいもっともっと欲しいと躰が八戒の精神を置き去りにして蠢く。
 八戒の秘所が甘く自分を犯す男の熱い切先を締め付け、痙攣し、饒舌に語りかけるのを帝は愛しげに受け止めた。
「可愛いやつだ……今宵はたっぷりと可愛がってやるぞ……ん? 」
「ああっ……! 」
 途端に激しく前後に抜き差しされ、八戒は喉を晒して仰け反って喘いだ。
「いやぁっ……ああっ……! お許しを……! 」
「こんなにしといて何が厭だ……イイの間違いだろうが。分かっておる。分かっておるぞ。ほれ」
 帝が激しく腰を揺すると、耳を塞ぎたくなるような濡れた淫音が、結合部から漏れ、八戒の聴覚まで犯す。厭々と八戒が首を横に振った。
 しかし、例え、八戒が今までのように、如何に口で抗おうと、裏腹にもその下の口は男に絡みつき、収縮し、饒舌にその肉体の喜びを語りかけている。肉体は正直であった。それは挿入し、犯す男に如実に伝わり、その口元をほころばせた。
「上の口は嘘つきだな……そなた。しかし、下の口はとても正直じゃぞ、痛いほどわしを締め付けて……そんなにいいか。食い千切られそうだ」
「ちが……違」
 可憐な口元からうわ言のように何か言おうとする八戒の口もとを可愛くてならぬとでもいうように狂暴に奪い、帝は恍惚とした表情を浮かべた。
「イイ……わしも悦くて堪らぬ。これほどいいとは……大丈夫じゃ。わしに任せておけ。可愛い奴だ。悪いようにはせぬ、そなたに肉の喜びを教えたのはこのわしじゃ」
「ああっ……! 」
喉を仰け反らせて性の喜悦に震える八戒は美しい。

 その夜、八戒は帝の躰の下で狂い咲いた。


 時を同じくして、深夜に後宮の廊下を右往左往する一人の男の姿があった。
 八戒のために召抱えられた料理人である。
 料理人が後宮にやってきたのは、八戒が後宮に無理矢理入れられて間もないくらいのことであった。
 陛下直々に 「腕の良いものを」 という求めがあり、宮廷のみならず都下は言わずもがな、唐土全域をくまなく探して特級の腕を持つ彼が破格の待遇で召抱えられたのである。
 後宮を取り仕切る宦官には 「八戒様の好物を腕によりをかけてこしらえよ」 と命じられていたが、今までなんの沙汰も仕える相手の「八戒様」からはなかったのである。
 今日もご挨拶すらせずに終わりそうだとまどろみかけた夜半のこと、急に傍仕えのものが呼び鈴の音も涼しく「お召しだ。」と迎えにきたのであった。
 しかし、ようやくのお召しに喜び勇んだのも束の間、料理や給仕に使用する部屋と遠く離れた渡り廊下を通って案内されたのは、よりにもよって皇帝の寝所であった。
 
 一瞬、料理人は面食らった。 「八戒様」 が後宮の妃のようなものだとは知らされていなかったのだ。
 どうしたものか、と呼びにきた傍仕えを当惑しつつ振り返ると相手は軽く会釈し、もはや自分の用は済んだとばかりに踵をかえす。仕様が無く料理人は暫く一人で廊下を右往左往するが、どうしたらいいものやら分からない。
 途方にくれて、幾重もの薄絹に包まれた寝所を窺うと、息も絶え絶えと言うような麗人の呼吸らしき音がする。長い性交の末、男に貪り尽くされて消耗しきった呼吸音である。
「誰かいるのか」
 太い男の誰何する声が聞こえ、帝だと知れた。
「は、お召しで参上致しました。料理人でございます」
 やや戸惑い、震える声を絞るようにして、料理人は答えた。
「ふむ、入れ」
 入れと言われてもと躊躇った。寝所からは、他のものに乱れた姿を見られたくないらしい「八戒様」らしき微かな抗議の声がするが、それもくぐもって聞こえなくなった。
「かまわぬ、入れ」
 ええい、ままよと寝所を手繰りよせ、払って入ると、広い天蓋付きの敷布の上に麗人が縛られている。
 手首を無残にも腰紐で絡めとられ、それを天蓋の柱に繋がれている。
 薄青の絹の服は剥ぎ取られ、鴇色の乳首も艶めかしくさらし、感じすぎて滲んだ汗でしっとりと濡れている。下肢は帝に押さえつけられ、閉じることも出来ぬようにされている。
 ぐったりとした躰は正体がなく、露わにされた秘所からはとろとろと注ぎこまれた精液を垂れ流している。
 続けて何度も抱かれたのに違いない。瞳も虚ろで、意識を失う直前といった様相である。唇は喘がされて荒れた呼吸音をひゅうひゅうと痛々しげに繰り返し、閉じることも出来なくなった口端から唾液を伝わせている。
 それを舐めとりながら帝は鷹揚に言った。
「料理人か」
「ははっ」
 もはやこのような場面でどうしたらよいかも分からず、料理人はただただ平伏した。
「これに滋養のつくものを食べさせよ。最近、食事を摂らぬ。困った奴だ」
 傍らの八戒の細いあごをその大きな手で捕らえ、言い聞かせるように皇帝は言った。
「よいか、強情を張って弱っても、朕はそちを抱くのは止めぬぞ。無駄な抗いはやめる事だ。これ以上細くなってどうする。ただでさえ抱き潰してしまいそうなほど華奢だというのに」
「許して下さい……もう……。僕を部屋へ帰し」
「ええい、もう元の部屋へは戻さぬと言ったであろう。その方はわしの傍にずっとおるのだ」
 聞き分けのない幼子を叱りつけるように八戒へ言うと、帝は散らばった服を自ら身に纏い始めた。簡単な夜着である。帯を締め寝所を出て行きながら帝は料理人に言った。
「すぐに消化の良い湯(スープ)でも持ってこい。わしが小用を足して戻ってくる前にこれが何か食べてなかったら許さんぞ」
 そういうと、帝は出て行った。
 残された八戒は声も無く泣きはじめ、料理人はどうしようかとうろたえた。
 その時、そこへどこから現れたのか、宦官の高力士が背後に衣擦れの音もなく現れた。
 手には湯の入った桶と布を掲げている。呆然とする料理人に構わず寝所へ上がると、慣れた手つきで八戒の両腕を縛めていた紐を外し、その躰を手にした布で拭き清め始めた。八戒はがっくりと項垂れ、されるがままだ。
「ひどいご寵愛ぶりじゃ。このようなことは女人相手でもなされなかったことじゃ」
 高は男か女かわからない、しわがれた声で呟いた。後始末のために、八戒の脚を開かせて拭おうとすると、初めて八戒が呻いて嫌がった。蹂躙され尽くしたところに他人の手が伸びるのは流石にいたたまれなかったのだろう。
「なんの、八戒様、清めねば辛いのは貴方様ですぞ。さ、脚をお開きなさい。明日も明後日も貴方様の御勤めは続くのですから」
 明日も明後日も男に犯され続けるのだと断定され、八戒の目が絶望に翳った。
「まことにきついご寵愛じゃ。今では陛下は御公務が済んで、日が暮れるのを待ち焦がれる有様。冥利に尽きるというものではありますまいか、さ、八戒様」
 高力士は湯に浸した布で八戒の躰を優しい手つきで拭い始めると、料理人の方へ振り返って言った。
「それよりその方、何をしておる。早く八戒様の召し上がる食事の支度をせんか」
「え……」
 現実とも思えぬ光景が繰り広げられてしばし呆然としていた料理人は、宦官の声で我に帰った。
「陛下の望み通り、八戒様が何か召し上がっておらぬときはその方の首が飛ぶぞ。よいのか」
 転がるように寝所からこけつまろびつ料理人は出て、慌てて台所へとって返した。
 そんな哀れな料理人が出ていく物音を聞きながら八戒が呟く。
「でも、高力士。僕は何も食べたくないです」
「何を言われます。精のつくものをお召しあがりいただきませんと、お体が持ちませぬ」
 宮廷勤め一筋な高宦官は実に皇帝に忠実だった。だからこそ八戒の世話をおおせつかっているともいえる。高は玄宗皇帝の期待と望みに応えることが生きている理由の全てのような男だった。
 しかし、長年宮廷で帝王が寵愛する妃達を世話してきた高宦官にしても、これほど今の帝がひとりの愛人に溺れきっているのを見るのは初めてのことだった。
「昔、八戒様と同じことを言っておられた美しい方を知っておりますが、その方は召し上がる量が減り、見る間にお体を崩して・・身罷られました。八戒様にそのような目にはあわせませぬ」
「私など、死んでしまったほうがいい」
「何と、何を仰せられます」
 聞いている者がいないかと辺りを窺いながら高は押し殺した声で言った。
「陛下のご寵愛の方にそのようなことにはこの高の一命をかけてもさせませんぞ」
「もう、陛下は随身としての僕はいらないのでしょう。僕が存在する意味はない。僕は……」
「なんの、陛下は貴方にすっかりと溺れておいでです。もはや陛下は貴方の望みならなんだろうと叶えようとなさるでしょう。貴方がお望みならこの唐土に不可能などございますまい。お望みなさいませ、城だろうと国だろうと。富貴はそのご一身におありです。何ゆえそのように嘆かれるのです」
「……」
「しかも貴方様の躰は既に陛下を欲しがりはじめておいでです」
 閨房のことに精通する教育を幼い頃からされてきた高は何のためらいもなく言った。
「な……」
「貴方は、陛下を拒んでばかりおいででしたが、近頃陛下に躰の方が慣れ、快楽を味わい、陛下によって喜悦を得るようになられた。陛下は貴方を愛い奴と思し召され、ご寵愛はますます深く、情愛は更に強くなられることでしょう」
「……」
 残酷にも夜毎陵辱され続けている八戒に対して酷な予言を高力士は言った。
「おや、料理人が戻ってきたようですな」
 高が振り向き、絹の帳を音も立てぬ静謐な仕草で払い、外を窺った。
 気配に敏感な高が察したとおり、肩で息をきらせた料理人が銀盆に湯気の立つ皿を載せて控えていた。
「これを、これをどうか」
 見れば彼の捧げているのはスープのようであった。
「おお、早いではないか。これへ」
 高は料理人の仕事の素早さに満足げに肯くと、その料理を受け取った。
「これは? 」
「ご命どおり、滋養高きスープで御座います。丸鶏を二昼夜煮出したスープに乾貨を加え、鱶(フカ)の鰭(ヒレ)を煮含め致しました。それと、つまむのに良いかと思い、些少のお菓子を・・」
「ふぅむ」
 長年、宮中で宴席の相談事や、寵妃達から頼まれごとを受けていた高には、その香気あるスープの匂いから、如何なる美味であるか、香りだけでも見当がついた。料理人の調理したスープは何とも食欲をそそる旨そうな香りなのである。
(ふうむ。この料理人なかなかのものかも知れぬ。何といっても、初日から、所望されぬかもしれぬのに、周到にスープを仕込んできたのだからな……)
 密かに高は舌を巻き、八戒にスープの載った皿を捧げた。
「これをお召し上がりになりますよう」
 ようやく、息を吐いて半身を起こしていた八戒は手を振った。
「僕はいいです。あなたこそ朝は早く、夜はこのように遅い勤めだもの、疲れているでしょう。どうか僕の代わりに」
「なりませぬ。これは八戒様のためにこしらえさせたスープなのです。君が召し上がらぬときは、この料理人も、わたくしも無事では済みますまい。特に料理人は。哀れに思われるなら、ほんのひとくちだけでも召し上がれ。口に合わねば作り直させましょうぞ」
 諦めて、八戒は、高から受け取った皿に銀の匙を入れた。ここ数日の身に堪えた衝撃と、自分の運命の変化に食べる気も何も失せていた八戒は、それこそ久しぶりに水以外の食物を口にしたようなものであった。
「あ……」
 口に広がる滋味。
 美味しい。
 言葉に出さずとも八戒の表情がそう語っていた。滋養のあるスープは、疲弊しきった、弱った躰にも優しく、滋味深く染みとおるようであった。
 病人にも優しく、飲みやすく配慮されたスープ。しかも極上の旨みはそのまま味わえるように深い美味をちらばめている。ほのかな乾し鮑の隠し味。虚弱にも効く鱶(フカ)の鰭(ヒレ)が、旨さのあまりつるりと舌の上を滑ってゆく。
「美味しい。信じらない。僕でも食べられます」
「それはよろしゅう御座いました。何よりでございます」
 高は嬉しそうに肯いた。唐土広しといえども、高の眼鏡に適う腕の料理人は多くはない。それを周到に調べさせ、これはという評判を聞きつけ、この若者を宮中に引き入れたが、何事も食してみなければわからぬものだ。
 でかしたとばかりに高は料理人を振り返った。
――――この若者、なかなかの凄腕じゃ。
「ようやった。大したものだ料理人」
 料理人は、首尾が上手くいったようなのを見て安堵し、高の前に平伏した。
「ふ、わたくしに平伏などは過ぎた礼というもの。ときに」
 高宦官は床に手を揃えて恐縮する料理人の耳元にその中肉中背の身を屈めて囁いた。
「相当その方の腕の良いのが、食してこそおらぬがわたくしにはわかります。なに、これからですぞ、あなたのご出世は。あなたが望めば総給仕長の地位も、いやそれ以上だって 。あなたが良く八戒様にお仕えなさればわたくしから口添えを――――」
「おお、これは美味そうな匂いだな」
 皇帝が快活な調子で寝所に戻ってきた。絹の帳の一重目を払って中へ入り、床に控えている高宦官と料理人を認めるとそのまま中の二重の帳を退けて寝所へ入った。
 覗けば、中では今まで脅してもすかしても食べ物を口にしなかった八戒が、身を椅子に預けながら、銀の皿に盛られたスープを静々とひと掬いごとに口に運んでいる。
「おう、食べておるではないか。そうか良かった」
 明るい喜びの滲んだ声で帝は言うと心から安堵したようであった。このまま八戒が拒食の上、死ぬのを選ぶのではないかと内心冷や冷やとしていたのである。何しろ無理矢理手折った花である。いつ枯れぬかと心配でならないのだ。
「可愛いやつめ、あまり心配させるでない。これからは太らねば駄目だぞ。わしの傍におるのだ。美味いものばかり食べさせてやる」
 そう言うと、くしゃくしゃと八戒の頭をまるで幼子にするように撫でた。
 あまりの寵愛の深さ。すぐにでも再び情欲のままに八戒を押し倒したい様子の帝だが、八戒が食事するのを邪魔してはと我慢しているのが知れる。
 こうした色事に慣れきって既に日常になっている高でなければ同席していて赤面するような場面であった。
 破顔一笑して帝は高宦官を振り返り、言った。
「そこな料理人に褒美をとらせよ。いままで如何に山海の美味をもってしても食の細る一方であった八戒がこのように美味そうに食事を取るとは。でかした高よ。そなたに相談しておけば間違いないの」
「これは過分な仰せ。この高、陛下のためでしたら迦稜壜加(天女)ですら調理する料理人を探し出しましょうぞ」
 平伏して高力士は帝に言葉を返した。

――――内心。
(やれやれ、八戒様さえおられれば、この宮中では怖いものなしだ)
 高力士は帝の前に平伏しながら密かに思った。
 宦官である高力士は後宮に自在に出入りできる代わりに去勢されているため、家族や子をつくることができない。
 その結果、代わりになる拠り所を求めるのであろうか。どうしても権力や財に異常に執着するのである。これは宦官の習い性、業病とも言えた。皇帝にこの上なく忠実な高力士とて、その習性と無縁ではいられない。
 子供のように八戒の一挙一動に一喜一憂する皇帝を見ながら高力士はその如才ない顔つきの下で計算を巡らせていた。
 恋をすれば例え大唐帝国の皇帝といえど、ただの男である。上手く八戒をだしに立ち回れば憎い政敵を一掃することができるかもしれない。美しいとしか表現するほかない八戒の笑顔を見ていた高力士の心の内に野心が芽生えたのはまさにこの時であった。

(八戒様がおられれば陛下も赤子の手を捻るが如く思いのままよ。李宰相も節度使の安禄山将軍も恐るるに足らずじゃ)

 皇帝の恋心さえ政治に利用するのが宦官という人種である。高力士は独り密かに笑みを浮かべた。

 開元の治と言われ天下泰平を誇った唐の都長安にも少しずつ綻びが見え始めていた。
 安禄山将軍が乱を起こすのはそれから暫く経った後のことである。





 終劇 
 対不起!