乙骨三四郎



横溝正史の『真珠郎』の登場人物。


『真珠郎』冒頭------

 真珠郎はどこにいる?
 あの素晴らしい美貌の尊厳を身にまとい、如法暗夜よりもまっくろな謎の翼にうちまたがり、突如として世間の視聴のまえに踊りだしたかと思うと最初は人里離れた片山陰に、そしてその次には帝都のまっただ中に、世にも恐ろしい血の戦慄を描き出した、奇怪な殺人美少年。いったい、あいつは、どこへ消えてしまったのだろう。